2006年9月5日 阪神タイガース vs. 読売ジャイアンツ

  • 阪神タイガース 成績 65勝52敗4分(対巨人 8勝9敗0分)
  • 阪神甲子園球場 18時00分開始 試合時間:2時間56分 観客数:45031人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
巨人 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 7 2
阪神 0 0 0 2 1 2 0 0 X 5 13 2
  • (勝)福原 10勝3敗0S (S)
  • (登板投手:福原)
  • (負)パウエル 9勝9敗0S
  • (登板投手:パウエル−林−前田)
  • (本)

(試合内容)

阪神の先発はローテーションを変更し、井川でなく中4日の福原。
3日の中日戦を欠場し、左膝関節内の炎症と診断されて消炎沈痛剤の注射治療を受けた巨人・李承ヨプはスタメンに復帰した。
また、試合前の始球式は、合同自主トレを行うなど桧山選手と親交のあるボクシングのWBAスーパーフライ級世界チャンピオンの名城信男選手が務めた。

一回表、脇谷はショートライナー、鈴木はショートゴロで二死後、高橋由にレフト前ヒットを打たれるが、李承ヨプはセカンドゴロ。
一回裏、先頭・赤星がサード後方にポトリと落ちるショート内野安打で出塁する。関本はサードゴロだったが、スタートを切っていた一塁走者・赤星が二進して一死二塁とする。しかし、シーツはレフトフライ、金本はフルカウントから空振り三振。

二回表、小久保はセンターフライ、阿部は空振り三振、二岡も空振り三振で三者凡退。
二回裏、先頭・濱中が三遊間を破るレフト前ヒット、鳥谷がレフト線にポトリと落ちるレフト前ヒットを放ち、無死一・二塁のチャンスをつかむ。しかし、矢野のいい当たりは三塁手・小久保の好捕に阻まれサードライナー、藤本はショートゴロ併殺に倒れて、得点ならず。

三回表、先頭・矢野にセンター前ヒットを打たれる。パウエルはスリーバント失敗で三振、脇谷はフルカウントからセンターフライで二死一塁に。そして、鈴木の打席で一塁走者・矢野が二塁盗塁を狙うが、捕手・矢野が刺し、結局3人で打ち取った。
三回裏、福原はセンターフライ、赤星はショートゴロで二死後、関本はフルカウントからピッチャー前へのボテボテのゴロだったが、投手・パウエルと捕手・阿部が交錯しそうになり、結局一塁へ送球できず、キャッチャー内野安打となる。二死一塁となったが、シーツはセカンドゴロ。

四回表、鈴木のバントヒットの打球を二塁手・藤本が捕球して一塁へ送球するも、シーツが捕れず、記録はファーストエラーとなる。高橋由の打席でワイルドピッチがあり、一塁手・鈴木が二進。高橋由のショートゴロで二塁走者・鈴木が三進。一死三塁で、李承ヨプにライトへ犠牲フライを打たれて、巨人に先制を許す。小久保は初球を打ってショートゴロ。
四回裏、先頭・金本がライト線へヒットを放ち、さらに右翼手・矢野がクッションボールの処理を誤っている間に三塁へ到達する(記録はスリーベースヒット)。そして、濱中がレフト線へタイムリーツーベースヒットを放って同点とする。鳥谷が空振り三振に倒れて一死二塁となった後、矢野が三遊間を破るレフト前タイムリーヒットを放って勝ち越す。打者走者・矢野は一二塁間で挟まれてアウト。藤本は空振り三振。

五回表、阿部はフルカウントからレフトフライ、二岡はライトフライで二死後、矢野にレフト前ヒットを打たれるが、パウエルはセカンドゴロ。
五回裏、先頭・福原が初球を打って一二塁間を破るライト前ヒットで出塁。赤星はサードゴロで二塁封殺となり、一死二塁。関本の打席で一塁走者・赤星が二塁盗塁に成功。関本はフルカウントからライトファウルフライで二死となった後、シーツがセンター前にポトリと落ちるタイムリーヒットを放ち、1点を追加。金本はショートフライ。

六回表、先頭・脇谷にフルカウントから四球を与え、鈴木にレフト前ヒットを打たれて、無死一・二塁のピンチを招く。高橋由が初球に送りバントを決め、一死二・三塁に。李承ヨプの打球はショートゴロだったが、捕球した遊撃手・鳥谷の一塁への送球がワンバウンドとなり、一塁手・シーツが捕れず(記録はショート内野安打)。この間に三塁走者・脇谷が本塁生還し、1点差に詰め寄られる。なおも一死一・二塁だったが、小久保をショートゴロ併殺に打ち取った。
六回裏、一塁手が斉藤に交代。先頭・濱中がフルカウントから四球を選び、鳥谷が一二塁間を破るライト前ヒットを放つ。さらに矢野の打席で投手・パウエルが一塁へ牽制球を投げるも、一塁手・斉藤が一塁ベースについておらず、投手・パウエルのボークとなって、各走者が進塁して無死二・三塁のチャンスをつかむ。そして、矢野が左中間へ2点タイムリーヒットを放つ。なおも無死一塁で、藤本は送りバントの構えだったが、左足に当たる死球で無死一・二塁に。福原がサード方向へ送りバントを決め、一死二・三塁とする。ここで巨人の投手がパウエルから林に交代。赤星はショートゴロだったが、遊撃手・二岡が弾き(記録はショートエラー)、一死満塁となる。しかし、関本は空振り三振、シーツは初球を打ってレフトフライで三者残塁。

七回表、阿部はファーストゴロ、二岡はセカンドゴロ、矢野はピッチャーゴロで三者凡退。
七回裏、金本は空振り三振、濱中は初球を打ってレフトフライで二死後、鳥谷のセンター前ヒットの打球を中堅手・鈴木が後逸し、打者走者・鳥谷が一気に本塁を狙うも、本塁手前でタッチアウト(記録はヒットとエラー)。結局3人で攻撃終了。

八回表、林の代打・清水はファーストゴロ、脇谷は空振り三振で二死後、鈴木にフルカウントからレフト前ヒットを打たれる。つづく高橋由の一二塁間への打球は二塁手・藤本がグラブに当てるも捕れず(記録はセカンドエラー)、二死一・二塁となる。斉藤の左中間への打球は左翼手・金本と遊撃手・鳥谷が交錯しそうになるも、左翼手・金本が捕球してレフトフライ。得点許さず。
八回裏、投手が前田に交代。矢野がライトフライに倒れた後、藤本がレフト前ヒットで出塁。福原が送りバントを決めて、二死二塁とするが、赤星はサードゴロ。

九回表、小久保はセカンドフライ、阿部は初球を打ってサードファウルフライで二死後、二岡に三遊間を破るレフト前ヒットを打たれるが、矢野をライトフライに打ち取り試合終了。

阪神はプロ野球18度目、セ・リーグ5度目、チームとしては1リーグ時代の1946年7月20日のパシフィック戦(西宮)以来60年ぶり2度目となる先発全員毎回安打を記録し、今季初の6連勝。
先発・福原は今季初の完投勝利。球数133球、被安打7、与四球1、失点2(自責点1)の内容で、2年ぶり3度目の二桁勝利となる10勝目をあげた。また、今季甲子園で負け無しの5連勝となった。
首位・中日は勝ったため、ゲーム差6.0は変わらず。中日の優勝マジックは1つ減って23となった。
巨人は8月27日以来の5位転落。

(注目選手)

  • 福原 忍:今季初完投勝利で2年ぶりの10勝目
  • 矢野 輝弘:2本のタイムリーヒットを放って3打点

先発オーダー

巨人

  • 1
  • 脇谷
  • 2
  • 鈴木
  • 3
  • 高橋由
  • 4
  • 李承ヨプ
  • 5
  • 小久保
  • 6
  • 阿部
  • 7
  • 二岡
  • 8
  • 矢野
  • 9
  • パウエル

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 関本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 鳥谷
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 福原

審判団

  • 本塁:友寄
  • 一塁:杉永
  • 二塁:嶋田
  • 三塁:橘高