2006年8月23日 広島東洋カープ vs. 阪神タイガース

  • 阪神タイガース 成績 59勝49敗3分(対広島 8勝4敗2分)
  • 広島市民球場 18時00分開始 試合時間:3時間36分 観客数:16863人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
阪神 2 0 0 1 0 0 0 0 0 3 11 1
広島 3 0 1 0 1 3 0 0 X 8 10 0
  • (勝)大竹 3勝10敗0S (S)
  • (登板投手:大竹−長谷川−広池−マルテ−高橋)
  • (負)下柳 9勝10敗0S
  • (登板投手:下柳−ダーウィン−桟原)
  • (本)嶋 20号(ソロ=下柳)、21号(ソロ=下柳)、鳥谷 10号(ソロ=大竹)

(試合内容)

一回表、赤星ファーストゴロの後、関本がフルカウントから三遊間を破るレフト前ヒットで出塁。シーツがフルカウントから四球を選び、一死一・二塁と先制のチャンスをつかむと、金本がレフト線へタイムリーツーベースヒットを放ち1点を先制する。尚も一死二・三塁で、濱中がセンターへ犠牲フライを放ち三塁走者・シーツが生還、1点を追加する。二死二塁で鳥谷は空振り三振。
一回裏、先頭・東出がセンター前ヒットで出塁。続く梵にレフト前ヒットを打たれ、無死一・二塁のピンチ。嶋にセンター前へタイムリーヒットを打たれ三塁走者が生還。尚も無死一・二塁で、新井のライトへの平凡なフライと思われた打球に対し、右翼手・濱中が追いついたかに見えたが、照明が目に入ったか捕球出来ず(記録はエラー)、それを見た走者がそれぞれ進塁、無死満塁となる。ここで内野陣がマウンドに集まる。続く前田に死球を与えてしまい、押し出しで同点となる。ここで久保ピッチングコーチがマウンドへ。緒方はサードゴロ、捕球した三塁手・関本が三塁ベースを踏んだ後、二塁封殺で併殺に打ち取ったが一塁はセーフで、この間に三塁走者が還り勝ち越しを許す。二死一塁となり、廣瀬の打席で一塁走者・緒方が二塁盗塁に失敗。

二回表、矢野は三球で空振り三振。一死から、藤本がライト前ヒットで出塁。下柳は送りバントをするが、小フライとなった打球を捕球しようとした倉と打者・下柳が交錯する形となり、下柳は守備妨害をとられアウトに。二死一塁で、赤星はセカンドゴロ。
二回裏、廣瀬は空振り三振、倉はキャッチャーファウルフライ。二死から、大竹に三遊間を破るレフト前ヒットを打たれるが、東出の左中間への打球は中堅手・赤星の守備範囲でセンターフライ。

三回表、関本はサードゴロ、シーツのライト前方への打球は右翼手・嶋が前進、スライディングキャッチしライトフライ。二死後、金本がフルカウントから四球で出塁するが、濱中は空振り三振。
三回裏、梵見逃し三振の後、嶋に右中間スタンドへソロホームランを打たれる。新井は空振り三振、前田はショートゴロ。

四回表、この回先頭の鳥谷がライトスタンドへソロホームランを放つ。矢野がセンター前ヒットで出塁。藤本ショートゴロの後、下柳が送りバントを決め二死二塁とすると、赤星はストレートの四球で二死一・二塁に。更に関本がフルカウントから四球を選び二死満塁とすると、ここで清川ピッチングコーチがマウンドへ。シーツはショートゴロで三者残塁に終わった。
四回裏、緒方はサードゴロ。一死後、廣瀬に四球を与える。倉の打席で一塁走者・廣瀬に二塁盗塁を許す。倉のショートゴロの間に二塁走者が三進し二死三塁とされるが、大竹をライトファウルフライに打ち取った。

五回表、金本の高いバウンドの打球は一塁手・廣瀬が捕り一塁ベースカバーの投手・大竹に送球するも打者走者・金本の足が勝りファースト内野安打となりノーアウトの走者が出る。濱中はセンターフライ、鳥谷の三遊間への打球は三塁手・新井が捕球しサードゴロとなり二塁封殺、二死一塁に。矢野がフルカウントから四球を選んだところで、ブラウン監督がマウンドへ。ブラウン監督は投手・大竹と話した後、今度は球審・友寄に詰め寄り激しい口調で抗議を行い、今季3度目の退場処分となる。二死一・二塁で、藤本は空振り三振。
五回裏、東出サードゴロ、梵空振り三振で二死後、嶋にライトスタンドへ2打席連続のホームランを打たれる。続く新井にショートの横を抜くセンター前ヒットを打たれるが、前田をライトフライに打ち取った。

六回表、二番手・長谷川が登板。下柳の代打・片岡はサードファウルフライ。一死から赤星がレフト前ヒットで出塁。関本は空振り三振に倒れ二死となった後、シーツがライト前ヒットを放つと、一塁走者・赤星は一気に三塁へ進む。ここで長谷川から広池に投手交代。、二死一・三塁だったが、金本はセカンドゴロに倒れた。
六回裏、二番手・ダーウィンが登板。この回先頭の緒方に四球を与えると、続く廣瀬に三塁前へ送りバントを決められ一死二塁。倉にセンター前へタイムリーヒットを打たれ、二塁走者が生還。送球の間に打者走者・倉も二塁へ進み一死二塁。広池の代打・森笠はフルカウントから見逃し三振で二死とするが、東出にレフト線へタイムリーツーベースヒットを打たれ、更に1点を失う。続く梵にもセンター前へタイムリーヒットを打たれ二塁走者が生還、点差が広がる。嶋にフルカウントから四球を与え二死一・二塁となるが、新井をショートへのハーフライナーに打ち取った。

七回表、四番手・マルテが登板。一塁に山本芳が入る。濱中は空振り三振。一死後、鳥谷が四球を選び出塁。しかし、矢野は見逃し三振、藤本はショートゴロ。
七回裏、三番手・桟原が登板。捕手が浅井に交代。前田はセカンドフライ、緒方は見逃し三振、山本芳は空振り三振で三者凡退。

八回表、五番手・高橋が登板。左翼手が末永に交代。浅井が見逃し三振の後、赤星が三塁線を破るツーベースヒットで出塁するが、関本はライトフライ、シーツもライトフライ。
八回裏、倉は空振り三振、末永はセンターフライ、東出は空振り三振で三者凡退。

九回表、金本が空振り三振に倒れた後、濱中がレフト前ヒットで出塁。つづく鳥谷の打球はファーストを強襲、ファウルゾーンに転がったボールを一塁手・山本芳が掴むも、誰も一塁ベースカバーに入っておらずセーフ(記録はヒット)で、一死一・二塁となる。しかし、桟原の代打・町田は空振り三振、藤本の代打・中村豊はレフトへ大きな飛球を放つもフェンス手前で左翼手・末永に捕球されレフトフライで試合終了。

先発・下柳は5回を投げ78球、被安打7(うち被本塁打2)、与四死球2、奪三振4、失点5で、自身初の2桁敗戦となる10敗目を喫した。
打線が広島を上回る11安打を放ったが、14残塁の拙攻だった。
首位・中日は敗れたが、優勝マジックは1つ減って30に。首位とのゲーム差は9.0のまま。
広島・嶋は3年連続となる20本塁打を記録した。
広島・ブラウン監督が五回表に判定を巡り球審・友寄に暴言を吐いたことから、監督としてはプロ野球史上初となるシーズン3度目の退場処分となった。

(注目選手)

  • 桟原 将司:2回を投げ4つの三振を奪ってパーフェクト

先発オーダー

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 関本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 鳥谷
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 下柳

広島

  • 1
  • 東出
  • 2
  • 3
  • 4
  • 新井
  • 5
  • 前田
  • 6
  • 緒方
  • 7
  • 廣瀬
  • 8
  • 9
  • 大竹

審判団

  • 本塁:友寄
  • 一塁:小林
  • 二塁:谷
  • 三塁:吉本