2006年8月10日 横浜ベイスターズ vs. 阪神タイガース

  • 阪神タイガース 成績 55勝42敗3分(対横浜 12勝3敗0分)
  • 横浜スタジアム 18時00分開始 試合時間:4時間15分 観客数:21728人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
阪神 0 2 0 0 0 3 0 1 0 6 12 4
横浜 0 0 0 0 4 5 1 0 X 10 14 3
  • (勝)木塚 2勝1敗0S (S)
  • (登板投手:吉見−木塚−川村−加藤−クルーン)
  • (負)金澤 3勝1敗0S
  • (登板投手:安藤−金澤−江草−太陽)
  • (本)金本 15号(ソロ=加藤)

(試合内容)

一回表、先頭・赤星のセカンドへの打球は二塁手・内川から一塁への打球がワンバウンドとなり(記録は二塁手・内川の悪送球)一塁セーフとなる。関本の打席で、赤星が二塁盗塁に成功。関本が送りバントを決め一死三塁に。シーツはフルカウントから四球を選び、金本もフルカウントから四球を選んで一死満塁のチャンスをつかむ。しかし、濱中がフルカウントから見逃し三振、鳥谷は空振り三振で得点ならず。
一回裏、石井はフルカウントから見逃し三振、小池はショートゴロ、金城の一二塁間を抜けそうな当たりは一塁手・シーツがよく捕球し、一塁ベースカバーに入った安藤に送球してアウト。この際、安藤が一塁ベース付近で転倒したが、大事に至らず。

二回表、矢野が空振り三振に倒れた後、藤本がライト前ヒットで出塁。安藤が送りバントを決め、二死二塁とする。赤星はセカンドゴロだったが、二塁手・内川から送球が悪く、一塁はセーフ(記録は二塁手・内川のエラー)。二死一・三塁となって、関本がセンターオーバーのタイムリーツーベースヒットを放ち、三塁走者・藤本に続いて、一塁走者・赤星も生還し、阪神が2点を先制する。シーツはサードゴロだったが、三塁手・村田の手前でイレギュラーしたのか、村田は捕れずサード内野安打となる。二死一・三塁で、金本は空振り三振。
二回裏、村田はフルカウントから見逃し三振、吉村はサードゴロ、内川は見逃し三振で三者凡退。

三回表、先頭・濱中がセンター前ヒットで出塁するが、鳥谷はピッチャーライナー。一塁ベースを飛び出していた濱中は戻れず、併殺となる。矢野は空振り三振で、結局3人で攻撃終了。
三回裏、古木は空振り三振、相川はセカンドライナー、吉見は空振り三振で三者凡退。

四回表、先頭・藤本がセンター前ヒットで出塁すると、安藤が初球に送りバントを決めて、一死二塁とする。赤星はサードゴロで二塁走者・藤本は動けず。二死二塁で、関本は大きな当たりを放つもレフトフライ。
四回裏、先頭・石井にレフトへツーベースヒットを打たれる。小池を空振り三振に打ち取った後、金城のセンターへ抜けそうな当たりは、二塁手・藤本が横っ飛びで好捕し、一塁アウト。二塁走者・石井は三進して二死三塁となるが、村田はライトフライに打ち取った。

五回表、シーツは見逃し三振、金本は空振り三振、濱中はフルカウントから見逃し三振で、三者連続三振の三者凡退。
五回裏、先頭・吉村に三遊間を破るレフト前ヒットを打たれる。内川をセンターフライに打ち取った後、古木にフルカウントから四球を与え、一死一・二塁のピンチをまねく。ここで内野陣がマウンド上に集まった。相川は空振り三振に打ち取り二死。吉見の三遊間への当たりは遊撃手・鳥谷が捕るも、ボールがグラブからこぼれ、この間に走者・吉村が生還(記録はショート内野安打)。ここで久保ピッチングコーチがマウンドへ。石井の打席でワイルドピッチがあり、各走者が進塁して二死二・三塁に。石井のフルカウントからの投球はバットに当たったかに見えたが、判定はボール。この判定に対して捕手・矢野が激高し、ファウルゾーンへ転がったボールを追わずに有隅球審に抗議し、ついには突き飛ばしてしまって退場を宣告される。この間に2人の走者が生還し、横浜に逆転される(記録はワイルドピッチと捕手・矢野のエラー)。四球で出塁した石井は二塁へ。このプレーを巡って、岡田監督が猛抗議をするも、渡田責任審判は「4人の審判とも石井のバットにボールが当たったことが確認できなかった」と説明し、阪神側の抗議を受け付けなかった。
14分間の中断の後、試合再開。捕手が野口に交代。二死二塁で、小池に左中間を破るタイムリーツーベースヒットを打たれ、この回4点目。金城はショートゴロ。

六回表、鳥谷がファーストファウルフライに倒れた後、野口がセンター前ヒットで出塁。藤本は空振り三振に倒れるが、安藤の代打・町田がフルカウントから四球を選び、二死一・二塁となる。そして、赤星がサード頭上を越えるレフト線へのタイムリーヒットを放つ。左翼手・古木からの返球が、本塁にホームインした走者・野口の背中に当たり、ボールが転がっている間に、各走者が進塁して二死二・三塁に。関本がフルカウントから四球を選んで二死満塁になった後、シーツのファースト方向に打ち上げた打球は、一塁手・吉村が捕れず、レフト線フェアゾーンに落ちるラッキーな2点タイムリーヒットとなり逆転に成功する。二死二・三塁で、金本は敬遠の四球で歩かされ、再び二死満塁になると、投手が吉見から木塚に交代。二死満塁で濱中は空振り三振に倒れ、さらなる追加点はならず。
六回裏、二番手・金澤が登板。先頭・村田にレフトへツーベースヒット、吉村に一二塁間を破るライト前ヒットを打たれる。右翼手・濱中が本塁へ返球した間に、打者走者・吉村が二進して無死二・三塁のピンチとなる。内川はショートゴロだったが、遊撃手・鳥谷が落球し、一塁への送球が遅れたため、一塁セーフ(記録はショートのエラー)。この間に三塁走者・村田が本塁に還り同点となる。無死一・二塁で、古木の送りバントは投手・金澤が素早く処理し、三塁封殺。しかし、三塁手・関本から一塁への送球がそれ、ボールがファウルゾーンを転がっている間に、各走者が進塁して一死二・三塁に。そして、相川に三遊間を破るレフト前タイムリーヒットを打たれ、横浜に勝ち越しを許す。木塚の代打・鈴木尚が告げられたところで、投手が金澤から江草に交代。一死一・三塁で、鈴木尚にレフトへ犠牲フライを打たれ三塁走者が生還。石井にレフト前ヒットを打たれて二死一・二塁になった後、小池にセンターオーバーの2点タイムリーツーベースヒットを打たれ、この回5点目。二死二塁で、金城は空振り三振。

七回表、三番手・川村が登板。鳥谷ショートゴロの後、野口が右手親指付近に当たる死球で出塁。藤本セカンドフライの後、江草の代打・桧山が一二塁間を破るライト前ヒットを放ち、一塁走者・野口が三進して、二死一・三塁とする。しかし、赤星はピッチャーゴロに倒れ二者残塁。
七回裏、四番手・太陽が登板。村田のセンターへ抜けそうな当たりは遊撃手・鳥谷が好捕するも、一塁へワンバウンド送球となったため、一塁手・シーツが捕れず、ショート内野安打となる。しかし、吉村はセカンドゴロ併殺。二死走者無しとなって、内川に一二塁間を破るライト前ヒット、古木にレフト前ヒットを打たれ、二死一・三塁のピンチを招く。そして、相川に一二塁間を破るライト前タイムリーヒットを打たれる。川村の代打・鶴岡はレフトフライ。

八回表、四番手・加藤が登板。二塁手が藤田に交代。関本は空振り三振、シーツはセカンドフライで二死後、金本がライトスタンドへソロホームランを放つ。濱中は空振り三振。
八回裏、石井はセカンドゴロ、小池は右中間へのセンターフライで二死後、金城に右中間を破るツーベースヒットを打たれるが、村田はライトフライ。

九回表、五番手・クルーンが登板。鳥谷のカウント2−1からのハーフスイングは空振りの判定。捕手・相川が後ろにボールを逸らしていたが、打者・鳥谷が一塁に走っておらず、一塁に送球されて結局空振り三振。野口の代打・林がセンター前ヒット、藤本が四球、太陽の代打・スペンサーは見逃し三振。赤星がサード強襲のヒットを放ち、二死満塁となる。しかし、関本の代打・片岡は空振り三振に倒れ、試合終了。

阪神は5試合連続の2桁安打を放つも、4つのエラー(鳥谷2回、矢野1回、関本1回)など守備が乱れ、6月9日の対西武戦以来の2桁失点で今季初の6連勝はならず。
なお、阪神球団は五回裏の石井に対するボールの判定を「明らかな誤審」として、翌日11日にも連盟に抗議文を送付することを明らかにした。
試合の無かった首位・中日とのゲーム差は5.5となった。
横浜はクアトロKのリレーが成功。また、今季2度目の先発全員安打を記録した。

(注目選手)

  • なし

先発オーダー

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 関本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 鳥谷
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 安藤

横浜

  • 1
  • 石井
  • 2
  • 小池
  • 3
  • 金城
  • 4
  • 村田
  • 5
  • 吉村
  • 6
  • 内川
  • 7
  • 古木
  • 8
  • 相川
  • 9
  • 吉見

審判団

  • 本塁:有隅
  • 一塁:渡田
  • 二塁:西本
  • 三塁:真鍋