2006年8月6日 阪神タイガース vs. 広島東洋カープ

  • 阪神タイガース 成績 53勝41敗3分(対広島 8勝2敗2分)
  • 松山中央公園野球場(坊ちゃんスタジアム) 18時00分開始 試合時間:3時間56分 観客数:18003人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
広島 0 0 2 0 2 0 0 0 0 4 12 1
阪神 0 0 4 1 0 0 0 4 X 9 12 1
  • (勝)能見 2勝3敗0S (S)ダーウィン 0勝2敗2S
  • (登板投手:能見−桟原−江草−ダーウィン)
  • (負)広池 2勝2敗0S
  • (登板投手:広池−ロマノ−梅津−高橋−林)
  • (本)金本 14号(満塁=林)

(試合内容)

阪神の先発は昨年9月24日の対広島戦以来となる能見。

一回表、梵はセンターフライ、緒方は空振り三振。二死後、嶋にライトフェンス直撃のあわやホームランというヒットを打たれるが、素早く打球処理をした中堅手・赤星が三塁へ好返球し、嶋は三塁でタッチアウト(記録はツーベースヒット)。
一回裏、赤星はショートゴロ、関本の三遊間への打球は遊撃手・梵が追いついたかに見えたが捕球できず記録はレフト前ヒットで一死一塁。シーツはショートゴロで二塁封殺、走者が入れ替わり二死一塁となり、金本のレフトへの打球は左翼手・前田がよく追いつきレフトフライ。

二回表、新井はキャッチャーファウルフライ、前田はセカンドゴロ。二死後、栗原にセンター前ヒットを打たれる。つづく山本芳の打球は三塁手・関本が捕球に行くもグラブの下を打球がすり抜けレフト前ヒットで二死一・二塁となるが、石原は空振り三振。
二回裏、この回先頭の濱中がセンター右側のフェンス直撃のツーベースヒットを放つ。鳥谷のセカンドゴロの間に走者が三進。矢野が空振り三振に倒れた後、藤本は敬遠の四球で歩いて二死一・二塁となる。しかし、能見はショートゴロに倒れ、二者残塁。

三回表、広池はレフトフライ、梵はサードゴロで二死後、緒方に四球を与えると、嶋にもフルカウントから四球を与え、二死一・二塁のピンチを招く。そして、新井に三塁手・関本の頭上を越えるレフト前タイムリーヒットを打たれ、先制を許す。つづく前田には一二塁間を破るライト前タイムリーヒットを打たれる。ここで、久保ピッチングコーチがマウンドへ。なおも二死一・三塁だったが、栗原は空振り三振に打ち取った。
三回裏、先頭・赤星がフルカウントから四球で出塁。関本セカンドゴロで二塁封殺後、シーツがフルカウントから四球を選び、一死一・二塁のチャンスをつかむ。そして、金本が一二塁間を破るライト前タイムリーヒットを放ち、1点を返す。つづく濱中もセンター前へタイムリーヒットを放ち、同点となる。引き続き一死一・二塁で、鳥谷が一塁の横を抜くライト前タイムリーヒットを放ち、この回逆転に成功。さらに矢野が三遊間を破るレフト前タイムリーヒットを放ち、この回4点目をあげる。なおも一死一・二塁だったが、藤本はセカンド後方へのショートフライ、能見は初球を打ってサードゴロで二者残塁。

四回表、山本芳はセカンドフライ、石原はショートゴロ、広池の代打・甲斐はセンターフライで三者凡退。
四回裏、2番手・ロマノが登板。一塁手が栗原から甲斐に交代した。先頭・赤星が右中間へのヒットで出塁。つづく関本が三遊間を破るレフト前ヒットを放つと、スタートを切っていた一塁走者・赤星が一気に三塁に到達し、無死一・三塁のチャンスをつくる。シーツがフルカウントから空振り三振に倒れた後、金本がセンターへ犠牲フライを放ち、三塁走者・赤星が生還。濱中はセンターフライ。

五回表、梵センターフライの後、緒方に右中間を破るツーベースヒット、嶋にセンター前ヒットを打たれ、一死一・三塁のピンチとなる。新井の初球にワイルドピッチがあり、三塁走者・緒方が生還する。一塁走者・嶋も二進して一死二塁。新井にライト前タイムリーヒット浴び、1点差に詰め寄られる。一死一塁で、前田はセカンドフライ、ロマノの代打・廣瀬は初球を打ってサードゴロ。
五回裏、3番手・梅津が登板。鳥谷は空振り三振、矢野も空振り三振で二死後、藤本がレフト前ヒットで出塁するが、能見の代打・林はフルカウントから空振り三振。

六回表、2番手・桟原が登板。先頭・山本芳に左中間へツーベースヒットを打たれる。石原にはカウント0−3としてしまい、フルカウントまで持ち直すも結局四球を与えて、無死一・二塁のピンチを招く。甲斐は送りバントが出来ず、空振り三振。梵の高いバウンドのショートゴロは遊撃手・鳥谷が前進しよく捕球したが、一塁への送球が逸れ一塁手・シーツの足がベースから離れセーフとなり(記録はショートのエラー)一死満塁となる。緒方は空振り三振。ここで桟原から江草に投手交代。嶋をライトフライに打ち取りピンチ脱出。
六回裏、赤星は見逃し三振、関本はフルカウントからショートフライ、シーツは空振り三振で三者凡退。

七回表、新井の三遊間を抜きそうな当たりは遊撃手・鳥谷がよく追いつきショートゴロ、前田はライトフライで二死。梅津の代打・井生にカウント0−3とし、フルカウントまで持ち直すも結局四球を与えるが、山本芳はセンターフライに打ち取った。
七回裏、4番手・高橋が登板。先頭・金本が右中間へヒットを放って出塁。濱中はフルカウントからスイングを取られて空振り三振、鳥谷は送りバントをするもキャッチャーフライ。捕手・石原が併殺を狙って一塁へ送球するも、一塁走者・金本の左足付近に当たり、ボールがファウルゾーンに転がっている間に金本が二進する。この時、金本が左足を痛めた模様で、トレーナが駆けつけて試合が一時中断した。金本はそのまま二塁ベースに残った。矢野が敬遠の四球で歩いて二死一・二塁に。藤本の代打・町田はフルカウントからファーストファウルフライに倒れ、二者残塁。

八回表、江草が3イニング目。三塁に片岡が入り、二塁に三塁から関本がまわった。先頭・石原にセンター前ヒットを打たれる。甲斐は見逃し三振。ここで投手が江草からダーウィンに交代し、右翼に中村豊に入った。一塁走者が石原から松本に交代。一死一塁で、梵はショートゴロ併殺。
八回裏、先頭・中村豊が投手・高橋のグラブを弾くセカンド内野安打で出塁すると、赤星が送りバントを決め、一死二塁とする。ここで投手が高橋から林に交代。関本の打席でワイルドピッチがあり、二塁走者・中村豊が三進。そして、関本、シーツが連続四球で歩いて、一死満塁となる。ここで岡田監督が打席に向かう金本に一言声をかけた。バットを振れない状態と思われていた金本だったが、ライトスタンドに叩き込む満塁ホームランを放つ。ダーウィンは見逃し三振、鳥谷はファーストゴロ。

九回表、緒方センターフライの後、嶋に一二塁間を破るライト前ヒット、新井に三遊間を破るレフト前ヒットを打たれ一死一・二塁となる。一塁は代走・東出。前田は初球を打ってファーストゴロ、林の代打・森笠は空振り三振で、試合終了。

今季初先発となった能見は5回を投げ80球、被安打8、与四球2、暴投1、失点4の内容ながら、味方打線の援護もあって2勝目をあげた。
金本は第2打席で1点目となるタイムリーヒット、第3打席で5点目となる犠牲フライ、七回裏に左足を負傷した後の第5打席では、自身5本目となる満塁ホームランを放ち、自身3度目となる1試合6打点を記録した。
首位・中日は勝ったため、首位とのゲーム差5.5は変わらず。
広島は今季ワーストの借金10となった。

(注目選手)

  • 金本 知憲:左足負傷後に満塁ホームランを放つなど3安打&犠飛で6打点

先発オーダー

広島

  • 1
  • 2
  • 緒方
  • 3
  • 4
  • 新井
  • 5
  • 前田
  • 6
  • 栗原
  • 7
  • 山本芳
  • 8
  • 石原
  • 9
  • 広池

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 関本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 鳥谷
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 能見

審判団

  • 本塁:渡田
  • 一塁:佐々木
  • 二塁:橘高
  • 三塁:本田