2006年8月5日 阪神タイガース vs. 広島東洋カープ

  • 阪神タイガース 成績 52勝41敗3分(対広島 7勝2敗2分)
  • 松山中央公園野球場(坊ちゃんスタジアム) 18時00分開始 試合時間:4時間12分 観客数:20843人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
広島 3 0 2 2 0 0 0 0 0 7 16 1
阪神 2 1 1 1 4 1 1 0 X 11 14 1
  • (勝)太陽 1勝0敗0S (S)
  • (登板投手:安藤−江草−太陽−ダーウィン−ウィリアムス)
  • (負)横山 3勝3敗1S
  • (登板投手:大竹−長谷川−横山−佐竹−林−永川)
  • (本)

(試合内容)

一回表、先頭・東出にショートの横を抜くレフト前ヒットを打たれる。続く梵には一二塁間を抜くライト前ヒットを打たれ、いきなり無死一・二塁のピンチを迎える。嶋に四球を与え無死満塁とすると、新井を空振り三振に打ち取った後、前田にレフト前へタイムリーヒットを打たれ先制を許す。尚も一死満塁で、栗原にフルカウントからライト線にタイムリーツーベースヒットを打たれ二者が生還。森笠は敬遠気味の四球で塁を埋め、再び一死満塁とする。倉の打球は投手・安藤がはじくも本塁へ送球し本塁封殺、二死満塁とし、大竹はライトフライに打ち取った。

一回裏の阪神の攻撃に入る前に、球場のベースが滑りやすくなっている、ということでベースを交換する作業等が行われた。

一回裏、赤星がフルカウントからセカンドゴロに倒れた後、関本がフルカウントから四球、シーツはサードゴロだったが、三塁手・新井がバウンドを合わせられず、サードのエラーとなって、一死一・二塁のチャンスをつかむ。金本サードフライで二死。つづく濱中のファースト方向へのファウルを追った一塁手・栗原が、一塁ベンチ横のカメラマン席に飛び込み、テレビカメラに接触して倒れ込んで心配されたが、栗原に怪我はなくプレー続行。濱中は5球目をセンター前へ弾き返し、タイムリーヒットとなって1点を返す。続く鳥谷も、ライトフェンス直撃のタイムリーツーベースヒットを放ち2点目。尚も二死二・三塁だったが、矢野は空振り三振。

二回表、東出は見逃し三振、梵はサードゴロ、嶋はセカンドゴロで三者凡退。
二回裏、先頭・藤本がフルカウントから四球で出塁し、安藤が初球に送りバントを決めて、一死二塁とする。赤星レフトファウルフライの後、関本がストレートの四球を選び二死一・二塁に。そして、シーツが三遊間を破るレフト前タイムリーヒットを放ち同点となる。尚も二死一・二塁だったが、金本は見逃し三振。

三回表、先頭・新井にライト前ヒット、前田に四球を与え、無死一・二塁のピンチを招く。栗原はセンターフライ。二塁走者・新井がタッチアップで三進し、一死一・三塁となる。ここで阪神は安藤を早々に諦め、江草にスイッチ。森笠にセンター前タイムリーヒットを打たれ、1点勝ち越しを許す。さらに、倉にフルカウントから三塁の横を抜くタイムリーヒットを打たれ、左翼手・金本が打球処理を誤っている間に、各走者が進塁して一死二・三塁となる。大竹がカウント1−2からスクイズを試みるも、阪神バッテリーがスクイズを見破ってピッチドアウトし、三塁走者・森笠を三本間で挟殺。この間に、二塁走者・倉が三進して二死三塁となるが、大竹は空振り三振。
三回裏、濱中がフルカウントから四球で出塁すると、鳥谷が2打席連続となるライトフェンス直撃のツーベースヒットを放ち、無死二・三塁のチャンスをつくる。矢野ピッチャーゴロの後、藤本がレフトへ犠牲フライを放ち、三塁走者・濱中がタッチアップで生還。江草の代打・林が告げられたところで、広島は投手を大竹から長谷川に交代。二死二塁で、林は空振り三振。

四回表、3番手・太陽が登板。東出をフルカウントからショートゴロに打ち取った後、梵に左中間を破るツーベースヒットを打たれる。嶋をセンターフライに打ち取るが、新井にセンター前タイムリーヒットを打たれる。つづく前田にレフト前ヒットを打たれ、二死一・二塁に。ここで久保投手コーチがマウンドへ。栗原にライト前タイムリーヒットを浴び、さらに1点を失う。森笠はセカンドゴロ。
四回裏、先頭・赤星がフルカウントから四球で出塁。関本はサードゴロ、一塁走者・赤星はスタートを切っていたため、一塁のみアウト。つづくシーツの打席でワイルドピッチがあり、二塁走者・赤星が三進し一死三塁となる。シーツは空振り三振に倒れるが、金本がレフト前タイムリーヒットを放ち、1点を返す。濱中がセンター前ヒットで続いて二死一・二塁となるが、鳥谷はセカンドゴロ。

五回表、先頭・倉にセンター前ヒットを打たれる。長谷川の代打に投手の広池が起用されるが、スリーバント失敗で空振り三振。東出はライトフライ、梵はサードゴロ。
五回裏、3番手・横山が登板。先頭・矢野が四球、藤本がライト前ヒットを放ち無死一・三塁のチャンスをつくる。太陽の代打・桧山が一二塁間を破るライト前タイムリーヒットを放ち1点を返す。無死一・二塁で、赤星が初球に送りバントを決め、一死二・三塁とする。そして関本がレフトへ犠牲フライを放って三塁走者・藤本が生還し、再び同点とする。二死二塁で、シーツがフルカウントから四球を選び二死一・二塁に。ここで横山から佐竹に投手交代。金本が右中間フェンス直撃のタイムリースリーベースヒットを放ち、二人の走者が生還して、この試合初めて勝ち越す。濱中が四球を選び、二死一・三塁となる。つづく鳥谷は粘るもショートフライで二者残塁。

六回表、4番手・ダーウィンが登板。右翼手が濱中から代打で出場した桧山に交代した。嶋はセカンドゴロ、新井はフルカウントからセカンドゴロ、前田は空振り三振で三者凡退。
六回裏、矢野が空振り三振に倒れた後、藤本が四球で出塁すると、桧山の代打・スペンサーがライト線へタイムリーツーベースヒットを放つ。一死二塁で、赤星のショートゴロの間に二塁走者が三進。二死三塁で、関本はセカンドライナー。

七回表、右翼にスペンサーが入った。栗原ショートゴロの後、森笠のピッチャー返しの打球は、投手・ダーウィンのグラブを弾き、遊撃手・鳥谷がバックアップするもボールをつかみ損ね内野安打となる。しかし、倉はピッチャーゴロ併殺で、結局3人で打ち取った。
七回裏、5番手・林が登板。先頭・シーツがセンターフェンス直撃のツーベースヒットで出塁。金本のファーストゴロの間に二塁走者・シーツが三進。一死三塁で、ダーウィンの代打・片岡が一二塁間を破るライト前タイムリーヒットを放つ。一死一塁で、鳥谷はショートゴロ併殺。

八回表、5番手・ウィリアムスが登板。林の代打・井生はショートゴロ、東出の代打・緒方は初球を打ってショートゴロで二死後、梵にライト前にポトリと落ちるヒット、嶋に三塁線を破るレフト前ヒットを打たれ、二死一・二塁となる。しかし、新井はショートゴロに打ち取った。
八回裏、6番手・永川が登板し、二塁手が松本に交代した。矢野のセンターへ抜けそうな当たりは二塁手・松本が追いつきセカンドゴロ。藤本がフルカウントから三塁手・新井の差し出したグラブを弾くレフト前ヒット、スペンサーが一二塁間を破るライト前ヒットを放ち、一死一・二塁とする。赤星はショートゴロで二塁封殺。二死一・三塁で関本は空振り三振で、毎回得点ならず。

九回表、右翼手が中村豊に交代。前田は初球を打ってピッチャーゴロ、栗原は空振り三振で二死後、森笠の代打・廣瀬にフルカウントから四球を与え、倉にセンター前ヒットを打たれて二死一・二塁となる。ここで久保投手コーチが脇坂通訳を伴ってマウンドへ。永川の代打・山本を空振り三振に打ち取り試合終了。

先発・安藤は被安打5、与四球3、失点5で自己最短タイの2回1/3で降板。その後も江草、太陽が広島に得点を許すものの、打線は初回から七回まで毎回得点し、11得点をあげて広島に逆転勝利した。なお、チームの二桁得点は6月30日の対巨人戦以来で今季7度目。
首位・中日は勝ったため、首位とのゲーム差は5.5のまま。
3番手で投げた太陽が今季初勝利で、2005年4月6日の対広島戦以来の白星となった。
広島は50敗目。

(注目選手)

先発オーダー

広島

  • 1
  • 東出
  • 2
  • 3
  • 4
  • 新井
  • 5
  • 前田
  • 6
  • 栗原
  • 7
  • 森笠
  • 8
  • 9
  • 大竹

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 関本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 鳥谷
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 安藤

審判団

  • 本塁:谷
  • 一塁:橘高
  • 二塁:本田
  • 三塁:渡田