2006年6月30日 読売ジャイアンツ vs. 阪神タイガース

  • 阪神タイガース 成績 41勝29敗2分(対巨人 4勝3敗0分)
  • 東京ドーム 18時00分開始 試合時間:2時間53分 観客数:44105人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
阪神 3 0 1 0 1 2 2 0 2 11 11 0
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 1
  • (勝)下柳 6勝6敗0S (S)
  • (登板投手:下柳−能見)
  • (負)工藤 3勝1敗0S
  • (登板投手:工藤−真田−前田−福田)
  • (本)濱中 12号(ソロ=工藤)、シーツ 11号(ソロ=工藤)、矢野 10号(2ラン=真田)

(試合内容)

一回表、赤星ピッチャーゴロの後、関本はカウント2−0から左の腰の辺りに死球を受け、治療の為一旦ベンチに下がるが、その後元気に登場。シーツがレフト前ヒット、金本がセンター前ヒットを放ち、一死満塁のチャンスをつかむ。濱中はサードゴロだったが、捕球した三塁手・ディロンの本塁への送球は、三塁走者・関本のヘルメットに当たり、関本は生還(記録は三塁手・ディロンの悪送球)。さらにボールが巨人ベンチに入ったため、テイクワンベースで走者・シーツも生還。阪神が2点を先制する。なおも一死二・三塁で、矢野のセンターへ抜けそうな打球は前進守備の遊撃手・二岡がなんとか止め、一塁へ送球しショートゴロとなるが、その間に三塁走者が生還し1点を追加。二死三塁で鳥谷はフルカウントから空振り三振。
一回裏、木村拓は初球を打ってセカンドゴロ、亀井は空振り三振、二岡はショートライナーで三者凡退。

二回表、藤本のピッチャー返しの打球は工藤の右足の内側に当たるピッチャーゴロ。ここで尾花投手コーチとトレーナーがマウンドに駆け寄るも、工藤は続投。下柳は見逃し三振。二死後、赤星が三塁前へセイフティバントを決めて出塁する。このとき、一塁塁審・橘高が転倒しながら一塁セーフの判定をした。二死一塁で、関本はライトファウルフライ。
二回裏、李はサードファウルフライ、ディロンの止めたバットに当たった打球は一塁間一髪アウトのセカンドゴロ、阿部は初球を打ってセンターフライで三者凡退。

三回表、シーツはセンターフライ、金本は空振り三振。二死後、濱中がカウント0−3から右中間スタンドへソロホームランを放ち1点を追加する。矢野は空振り三振。
三回裏、大西はサードフライ、小坂はセカンドゴロ、工藤は三球三振で三者凡退。

四回表、鳥谷は初球を打ってショートゴロ、藤本は空振り三振、下柳は見逃し三振で三者凡退。
四回裏、木村拓はライトフライ、亀井は初球を打ってファーストゴロ、二岡はライトフライで三者凡退。

五回表、赤星はサード後方へのショートフライ、関本はサードゴロ。二死後、シーツがセンターバックスクリーン右へソロホームランを放ち1点を追加する。金本はセンターフライ。
五回裏、この回が始まる前に巨人はベンチ前で円陣を組んだ。李ファーストゴロの後、ディロンに四球を与え、投手・下柳がこの試合初めてランナーを出してしまう。阿部にレフト左へヒットを打たれ一死一・二塁に。一塁ベースを回りかけて止まった阿部は足を痛めたか、治療の為一旦ベンチに戻る。阿部が一塁に戻り試合再開。一死一・二塁で大西にセンター前ヒットを打たれ一死満塁のピンチを迎えるが、小坂をサードゴロ併殺に打ち取った。

六回表、この回先頭の濱中がセンター前ヒットで出塁。矢野がセカンドフライに倒れた後、鳥谷がレフト前ヒット、藤本がセンター前ヒットを放ち一死満塁とすると、下柳がセンター前へ抜けるタイムリーヒットを放ち2点を追加する(下柳は今季初ヒット)。ここで巨人は先発・工藤から二番手・真田に投手交代、二塁に仁志が入った。赤星は初球を打ってサードゴロだったが、三塁手・ディロンから二塁への送球が高く二塁封殺のみで二死一・三塁に。関本はショートゴロ。
六回裏、仁志は空振り三振。一死後、木村拓にセンター前ヒットを打たれるが、亀井をセカンドフライ、二岡をセカンドゴロに打ち取った。

七回表、シーツがファーストファウルフライに倒れた後、金本が四球で出塁。濱中空振り三振で二死となるが、矢野がライトスタンドへ2ランホームランを放ち2点を追加する。鳥谷はサードゴロ。
七回裏、李はセカンドライナー、ディロンは空振り三振、阿部は空振り三振で三者凡退。

八回表、投手が前田、捕手が實松に交代。藤本はサードゴロ、下柳の代打・スペンサーは見逃し三振、赤星は見逃し三振。
八回裏、二番手・能見が登板。大西はショートゴロ、前田の代打・清水はピッチャーゴロ、仁志はライトファウルフライで三者凡退。

九回表、四番手・福田が登板。関本が空振り三振に倒れた後、シーツのサードへの打球は三塁手・ディロンが捕れず、サード内野安打となる。金本が四球を選び一死一・二塁。濱中のセカンドゴロの間に走者がそれぞれ進み、二死二・三塁とすると、矢野の打席でワイルドピッチがあり三塁走者が生還。更に投手・福田が矢野の頭上を越えるようなとんでもないボールを投げ(記録は福田のワイルドピッチ)捕手が球を後ろに逸らす間に、三塁走者が生還し更に1点を追加する。矢野は四球で二死一塁となるが、鳥谷はレフトフライ。
九回裏、木村拓は空振り三振、亀井も空振り三振、二岡には大きな当たりを打たれるも右翼手・濱中がフェンス際でキャッチしてライトフライ。三者凡退で試合終了。

阪神は下柳−能見のリレーで完封勝利を飾り3連勝、貯金を最多タイの12とし、2リーグ制後の対巨人戦通算600勝目をあげた。2桁得点、1試合3本塁打は、ともに5月5日以来。首位・中日が引き分けたため、首位とのゲーム差は1.5に縮まった。
先発・下柳は7回を投げ87球、被安打3、与四球1、奪三振5、無失点の好投で、チームトップタイの6勝目。
また、巨人のホームゲームで2桁得点&完封勝ちは史上初。
巨人は球団史上唯一の最下位となった1975年の9月以来31年ぶりとなる10連敗、球団ワーストの月間19敗目を喫した。先発・工藤は今季初黒星。

(注目選手)

  • 下柳 剛:7回無失点の好投&2点タイムリーヒット
  • 矢野 輝弘:2ランホームランなどで3打点

先発オーダー

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 関本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 矢野
  • 7
  • 鳥谷
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 下柳

巨人

  • 1
  • 木村拓
  • 2
  • 亀井
  • 3
  • 二岡
  • 4
  • 李承ヨプ
  • 5
  • ディロン
  • 6
  • 阿部
  • 7
  • 大西
  • 8
  • 小坂
  • 9
  • 工藤

審判団

  • 本塁:佐々木
  • 一塁:橘高
  • 二塁:真鍋
  • 三塁:本田