2006年6月27日 広島東洋カープ vs. 阪神タイガース

  • 阪神タイガース 成績 39勝29敗2分(対広島 3勝1敗2分)
  • 福井県営野球場 18時00分開始 試合時間:4時間31分 観客数:18257人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
阪神 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 2 9 2
広島 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 2 11 0
  • (勝) (S)
  • (負)
  • (登板投手:福原−安藤−江草−ウィリアムス−藤川−能見)
  • (登板投手:黒田−ベイル−永川−高橋−横山)
  • (本)藤本 1号(ソロ=黒田)、矢野 9号(ソロ=永川)

(試合内容)

一回表、鳥谷は空振り三振、赤星はフルカウントからサードゴロ。二死後、シーツがフルカウントから四球で出塁すると、金本は粘ってレフト前ヒットを放ち二死一・二塁とする。濱中の打席で捕手・木村がワンバウンドの球を大きくはじき、その間に走者がそれぞれ進塁し二死二・三塁に。(記録は投手・黒田のワイルドピッチ)この時、捕手・木村の指にボールが当たったらしく治療のために一旦ベンチへ下がり、捕手が倉に交代。濱中は粘ってフルカウントから四球を選び、二死満塁とするが、片岡はセカンドゴロに倒れた。
一回裏、先頭・東出に高いバウンドのショート内野安打を打たれた後、梵にスリーバントを決められ一死二塁とされる。前田をライトフライに打ち取り二死に。新井に四球を与え、二死一・二塁としてしまうが、栗原を空振り三振に打ち取った。

二回表、矢野はセンターフライ、藤本はショートゴロ、福原は空振り三振。
二回裏、嶋はバットを折ってショートゴロ。森笠にはフルカウントから四球を与える。倉ピッチャーゴロで二死二塁となるが、黒田はショートゴロ。

三回表、鳥谷は空振り三振、赤星はピッチャーゴロ、シーツは空振り三振。
三回裏、先頭・東出にライト線へツーベースヒットを打たれた後、梵のゆるい当たりのサードゴロの間に二塁走者・東出は三進し、一死三塁になる。しかし、前田は初球を打ってショート正面のゴロ、新井はフルカウントから見逃し三振に打ち取った。

四回表、金本はショートゴロ、濱中はライトフライ。二死から、片岡がライト線へヒットを放つが、矢野はショートゴロ。
四回裏、栗原が初球をライトポール際へ、あわやホームランという当たりを放つもわずかにファール。結局、栗原はショートゴロ。嶋はファーストゴロ、森笠はセカンドゴロで三者凡退。

五回表、藤本はライトフライ、福原はセンターフライ。二死から、鳥谷がセンター前ヒットで出塁するが、赤星はセンターフライ。
五回裏、先頭の倉のセンターへ抜けようかという打球は、二塁手・藤本がよく追いつくも、セカンド内野安打となる。黒田の一塁線への送りバントは一塁手・シーツが捕りに行くも手につかず(記録は一塁手・シーツのエラー)、一塁もセーフで無死一・二塁のピンチとなる。打者走者・黒田が一塁上で転倒したため、広島ベンチからブラウン監督やトレーナが駆けつけ、一時試合が中断となった。東出に送りバントを決められ一死二・三塁とされると、梵にフルカウントからピッチャー返しのセンター前タイムリーヒットを打たれ先制を許す。尚も一死一・三塁で、前田に初球をセンター前に運ばれ2点目を許す。ここで久保ピッチングコーチがマウンドへ。一死一・二塁で新井の一二塁間を抜けるかという打球は、一塁手・シーツが好捕し二塁へ送球し二塁封殺。二死一・三塁で、栗原はセンターフライに打ち取った。

六回表、シーツはライトライナー、金本はフルカウントから空振り三振、濱中はサードゴロで三者凡退。
六回裏、嶋サードゴロの後、森笠にセンター前ヒット、倉にライト前ヒットを打たれ、一死一・二塁のピンチとなる。しかし黒田はスリーバント失敗で二死となり、東出はショートゴロで追加点は許さなかった。

七回表、片岡はショートゴロ、矢野はレフトフライ。二死から、藤本がライトスタンドへ今季第1号のソロホームランを叩き込み、1点差に詰め寄る。続く福原の代打・桧山がレフト前ヒットを放ったところで、清川ピッチングコーチがマウンドへ。鳥谷がセンターオーバーのツーベースヒットを打ち、一塁走者・桧山が一気に本塁を狙うが、中堅手・森笠から遊撃手・梵に中継された本塁への好返球で桧山は本塁タッチアウト。
七回裏、二番手・安藤が登板。梵の高いバウンドのサードへの打球は内野安打となる。前田は空振り三振、新井の打席で一塁走者・梵が二塁盗塁に失敗し二死走者なしに。新井はショートゴロ。

八回表、二番手・ベイルが登板。赤星はショートゴロ、シーツは見逃し三振、金本は見逃し三振で三者凡退。
八回裏、栗原をサードゴロに打ち取ったところで、三番手・江草に投手交代。嶋レフトフライで二死後、森笠の代打・緒方にフルカウントから四球を与えると、続く倉に死球を与え二死一・二塁に。二塁走者に代走・末永が送られる。ベイルの代打・福井にも四球を与え二死満塁としてしまうが、東出をファーストゴロに打ち取った。

九回表、三番手・永川が登板。代走した末永が中堅に入る。濱中はサードゴロ、片岡セカンドゴロで二死となるが、矢野がセンターバックスクリーンへホームランを放ち、土壇場で同点とする。藤本がレフト前ヒットを放ち二死一塁とするが、江草の代打・スペンサーは空振り三振。
九回裏、四番手・ウィリアムスが登板。梵を空振り三振に打ち取った後、前田にセンター前ヒットを打たれる。代走に松本が送られる。続く新井のサードゴロを三塁手・片岡がはじいてしまい(記録は片岡のエラー)一死一・二塁に。栗原のファーストゴロの間に走者がそれぞれ進塁し、二死二・三塁のピンチを迎えるが、嶋を空振り三振に打ち取った。

試合は延長戦に入り、十回表、四番手・高橋が登板。遊撃に松本が入り、梵が二塁、東出が中堅、末永が左翼にまわった。鳥谷は空振り三振、赤星はフルカウントからショートゴロ、シーツは空振り三振で三者凡退。
十回裏、五番手・藤川が登板。末永を空振り三振に打ち取り、江夏豊氏に並ぶ41回連続無失点をマーク。倉には粘られるがフルカウントから11球目をファーストファウルフライに打ち取り二死とする。高橋の代打・浅井にライト前ヒットを打たれると、続く東出に四球を与え二死一・二塁としてしまう。しかし梵を空振り三振に打ち取った。

十一回表、マウンドは五番手・横山。金本はショートゴロ、濱中はフルカウントからレフトフライ、片岡は空振り三振で三者凡退。
十一回裏、三塁に秀太、右翼に中村豊が入る。松本はレフトフライ、新井はフルカウントから空振り三振、栗原はセンターフライで三者凡退。

十二回表、矢野はファーストゴロ、藤本は空振り三振で二死後、藤川の代打・林のピッチャー返しの打球を投手・横山がはじき、内野安打で二死一塁に。しかし鳥谷は見逃し三振に倒れ、この試合の阪神の勝ちが無くなった。
十二回裏、六番手・能見が登板。嶋レフトフライの後、末永は空振り三振だったが、ワイルドピッチの間に振り逃げで一死一塁に。倉空振り三振で二死となった後、横山の代打・井生にライト線へツーベースヒットを打たれる。一塁走者・末永が三塁をまわりかけるが、本塁への返球がよく一塁走者は三塁ストップし二死二・三塁になる。サヨナラ負けのピンチを迎えるが、東出は初球を打ってレフトフライで試合終了。

阪神は今季2度目の引き分け(いずれも広島戦)。首位・中日が負けたため、首位とのゲーム差が1.5に縮まった。
先発・福原は6回を投げ95球、7安打2四球2失点(自責点1)。月間5勝目はならなかった。
藤川は連続無失点記録を42回2/3に伸ばし、江夏豊氏(41回)を抜いた。ちなみに、球団記録は小山正明氏の47回。
藤本のホームランは、昨年2005年9月24日以来。
なお、初回の守備で負傷交代した広島・木村はその後、福井市内の病院で検査した結果、右母指中指骨骨折と判明した。

(注目選手)

  • 矢野 輝弘:九回二死の土壇場から同点ホームラン

先発オーダー

阪神

  • 1
  • 鳥谷
  • 2
  • 赤星
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 濱中
  • 6
  • 片岡
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 福原

広島

  • 1
  • 東出
  • 2
  • 3
  • 前田
  • 4
  • 新井
  • 5
  • 栗原
  • 6
  • 7
  • 森笠
  • 8
  • 木村
  • 9
  • 黒田

審判団

  • 本塁:谷
  • 一塁:井野
  • 二塁:有隅
  • 三塁:吉本