2006年5月4日 阪神タイガース vs. 読売ジャイアンツ

  • 阪神タイガース 成績 15勝11敗1分(対巨人 3勝3敗0分)
  • 阪神甲子園球場 18時00分開始 試合時間:4時間4分 観客数:48521人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
巨人 0 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 7 1
阪神 2 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 3 11 1
  • (勝)久保田 2勝2敗5S (S)
  • (登板投手:杉山−能見−藤川−久保田)
  • (負)福田 3勝1敗0S
  • (登板投手:上原−久保−林−福田)
  • (本)

(試合内容)

巨人は中5日でエース・上原が先発。元西武でテスト入団の小関が8番センターで初出場。小久保は試合前の練習で、背中に違和感を訴え大事をとってスタメンから外れた。
また、昨日の試合で右手薬指を突き指し、今日の出場が危ぶまれた金本だったが、スタメンで出場。

試合前の始球式は、PRIDEの高田延彦統括本部長がスーツ姿で務めた。

一回表、清水のピッチャー返しの打球を投手・杉山がはじくも遊撃手・鳥谷がバックアップしてショートゴロ。小坂空振り三振、二岡見逃し三振で三者凡退。
一回裏、先頭・赤星がセンター前ヒット、藤本四球で無死一・二塁のチャンスをつかむ。シーツ空振り三振、金本キャッチャーファウルフライで二死となるが、今岡がレフトフェンス直撃の2点タイムリーツーベースヒットを放ち、2点先制する。つづく濱中がストレートの四球を選んだところで、巨人ベンチから尾花コーチがマウンドへ。鳥谷はレフトフライ。

二回表、先頭・李にセンター前ヒットを打たれるが、阿部センターフライ、矢野はバットを止めるもハーフスイングをとられて空振り三振、川中ファーストライナー。
二回裏、矢野サードゴロ、杉山セカンドゴロ、赤星サードゴロで三者凡退。

三回表、小関ライトフライ、上原空振り三振、清水空振り三振で三者凡退。
三回裏、先頭・藤本が三遊間を破るレフト前ヒットで出塁するが、シーツはセンターフライ、金本ファーストゴロで二塁封殺、今岡セカンドゴロ。

四回表、小坂空振り三振、二岡ピッチャーゴロ、李空振り三振。
四回裏、先頭・濱中がレフト前ヒットで出塁。鳥谷空振り三振、矢野レフトフライで二死後、杉山の叩きつけた打球は三塁線切れずにキャッチャー内野安打となり、二死一・二塁に。しかし、赤星はファーストゴロ。

五回表、先頭・阿部のサード正面へのゴロは、三塁手・今岡が捕れず、サードエラーで阿部が出塁。矢野レフトフライ、川中の打球はいい当たりもライトフライで二死後、小関は詰まったのが幸いしてライト前ヒットとなり、二死一・三塁のピンチとなる。つづく上原は追い込むも、センター前タイムリーヒットを打たれて1点を失う。さらに二死一・二塁で、清水に一塁線を破るタイムリーツーベースヒットを打たれ同点とされる。なおも、二死二、三塁で、小坂に対しフルカウントとなるが、最後はセカンドフライに打ち取った。
五回裏、藤本センター前ヒットの後、シーツはセカンドフライ。ここで上原が急遽降板(五回表の走塁で右太もも裏に痛みを感じたため)。投手が久保に交代。金本のライトへの飛球は、右翼手・矢野が懸命に前進するも、ワンバウンドキャッチでライト前ヒットとなり、一死一・二塁のチャンスをつかむ。しかし、今岡は見逃し三振、濱中はセカンドフライ。

六回表、二岡ファーストゴロの後、李にフルカウントから四球を与える。阿部のフルカウントからレフトポール付近への大飛球は左翼手・金本がジャンピングキャッチで二死とするが、矢野にフルカウントから四球を与え二死一・二塁のピンチとなる。ここで杉山が指のマメを潰し、治療のためベンチに下がったが、結局そのまま降板。投手が能見に交代。川中の代打・仁志に死球を与え二死満塁としてしまうが、小関を空振り三振に打ち取りピンチ脱出。
六回裏、代打で出場した仁志が二塁に入り、二岡が遊撃から三塁へ、小坂が二塁から遊撃へまわった。鳥谷レフトファウルフライ、矢野センターフライ、能見空振り三振で三者凡退。

七回表、久保の代打・大西セカンドゴロの後、清水のレフトへの打球は金本が懸命に前進し捕球を試みるも捕れず、ツーベースヒット。小坂セカンドゴロで二塁走者・清水が三進。二岡に敬遠気味の四球の後、李はフルカウントから四球を与え二死満塁となるが、阿部はセカンドゴロに打ち取りピンチ脱出。
七回裏、投手が林に交代。赤星レフトフライの後、藤本の代打・関本が三遊間を破るレフト前ヒットで出塁。シーツはフルカウントから空振り三振、金本サードゴロだったが、三塁手・二岡の一塁への送球が高く、サードのエラーとなって一塁セーフ。この時、一塁手・李と金本が交錯するも互いに怪我は無かった。二死一・二塁となったが、今岡はライトフライ。

八回表、三番手・藤川が登板。代打した関本が二塁に、今岡がベンチに下がり、片岡が三塁に入った。矢野ピッチャーゴロ、仁志空振り三振、小関ファーストゴロで三者凡退。
八回裏、濱中空振り三振の後、鳥谷がセンター前ヒットで出塁。矢野はサードゴロ、一塁走者・鳥谷はスタートを切っていたため、一塁のみアウト。二死二塁だったが、片岡は空振り三振。

九回表、林の代打・三浦空振り三振の後、清水に右中間を破るツーベースヒットを打たれるが、小坂レフトフライ、二岡ライトフライ。
九回裏、投手が福田が交代。赤星フルカウントからピッチャーゴロ、関本ライトフライで二死後、シーツがセンター前ヒットで出塁するが、金本はフルカウントからショートゴロで、延長戦へ。

十回表、投手が久保田に交代。先頭・李にライト前ヒットを打たれるが、阿部はファーストゴロ併殺。矢野空振り三振。
十回裏、先頭・久保田がフルカウントから四球で出塁。濱中の打席でワイルドピッチがあり、一塁走者・久保田が二進。濱中キャッチャーファウルフライ、鳥谷空振り三振で二死となる。つづく矢野の当たりはサードゴロだったが、ラッキーにも三塁ベースに当たり、打球がレフト方面へ転がる間に、二塁走者・久保田が生還し、阪神のサヨナラ勝ちとなった。

阪神は今季2度目のサヨナラ勝ちで、矢野自身は通算8度目のサヨナラ打。延長戦での勝利は今季初となった。
また、巨人は開幕10カード目で初の負け越し。
なお、本日の甲子園球場の入場者数は、昨日より1人多い48,521人で今季最多。

(注目選手)

  • 矢野 輝弘:延長の激闘を制すラッキーなサヨナラヒット
  • 久保田 智之:サヨナラ勝ちの走者となる四球で出塁&激走

先発オーダー

巨人

  • 1
  • 清水
  • 2
  • 小坂
  • 3
  • 二岡
  • 4
  • 李承ヨプ
  • 5
  • 阿部
  • 6
  • 矢野
  • 7
  • 川中
  • 8
  • 小関
  • 9
  • 上原

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 藤本
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 今岡
  • 6
  • 濱中
  • 7
  • 鳥谷
  • 8
  • 矢野
  • 9
  • 杉山

審判団

  • 本塁:渡田
  • 一塁:杉永
  • 二塁:小林
  • 三塁:敷田