2005年9月29日 阪神タイガース vs. 読売ジャイアンツ 22回戦

  • 阪神タイガース 成績 84勝52敗5分(対巨人 14勝8敗0分)
  • 阪神甲子園球場 18時00分開始 試合時間:2時間49分 観客数:48576人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
巨人 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 7 3
阪神 1 2 0 0 0 0 2 0 X 5 9 0
  • (勝)下柳 14勝3敗0S (S)
  • (登板投手:下柳−藤川−ウィリアムス−久保田)
  • (負)内海 4勝9敗0S
  • (登板投手:内海−マレン−酒井)
  • (本)

(試合内容)

マジック1でリーグ優勝に王手をかけた阪神の先発は2004年から対巨人に5連勝中の下柳。巨人先発は自身3連敗中の内海。また前日の試合で足を痛めた仁志がスタメンからはずれた。

一回表、堀田セカンドゴロ、矢野三振、高橋由空振り三振で三者凡退。下柳上々の立ち上がり。
一回裏、赤星ショートゴロも遊撃手・二岡が一塁へ悪送球。エラーで赤星が出塁し、鳥谷の初球ワイルドピッチで一塁走者が二進、いきなり得点圏に走者が進む。鳥谷ショートゴロ、二岡ボールをこぼすも一塁アウト。シーツはハーフスイングをとられ三振、2アウトとなるが、四番・金本がライト前へタイムリーヒットをはなち1点を先制する。今岡はライトフライに倒れた。

二回表、小久保セカンドフライ、二岡センターフライ、阿部三振で三者凡退。
二回裏、この回先頭のスペンサーがレフト線へヒット、ヘルメットを飛ばしつつ激走しツーベースヒット。矢野がセンター前ヒットで続き、無死一・三塁と追加点のチャンス。関本がショートの横を抜くタイムリーヒットで1点を追加する。下柳のバントはピッチャー正面だったがサードには投げず送りバント成功。赤星の高いバウンドのセカンドゴロは前進守備の二塁手・岩舘が捕るも本塁への送球はあきらめ、その間に三塁走者が生還、3点目が入る。鳥谷はピッチャーゴロに倒れた。

三回表、村田ライトフライ、岩舘セカンドゴロ、内海三振で三者凡退。
三回裏、この回先頭のシーツがストレートの四球で出塁。金本の強いあたりのゴロを遊撃手・二岡がはじきエラー。無死一・二塁とする。しかし今岡センターフライ、スペンサー三振、矢野ショートゴロで追加点はならなかった。
四回表、一死から矢野にバットを折りながら三遊間を抜くレフト前ヒットを打たれる。高橋由レフトフライの後、小久保にセンター前ヒットを打たれ二死一・二塁となるが、二岡を三振に打ち取った。
四回裏、関本、下柳、赤星で三者凡退。
五回表、この回先頭の阿部の右中間への飛球は、スペンサーが追いついたかに見えたが捕れずツーベースヒット。村田のファーストゴロの間に走者は三進、一死三塁となる。しかし岩舘三振、内海の代打・江藤セカンドフライに打ち取った。

五回裏、マウンドはマレン。鳥谷セカンドゴロ、シーツ三振で二死となるが、金本のファーストゴロを一塁手・阿部が悪送球し走者が出る。しかし今岡は空振り三振に倒れた。
六回表、この回先頭の堀田にセンター前ヒットを打たれる。矢野セカンドゴロで、スタートをきっていた一塁走者は二塁セーフ、一死二塁となる。高橋由セカンドゴロの間に走者は三進し二死三塁。しかし小久保はフルカウントから打ち上げてセカンドゴロに倒れた。
六回裏、スペンサー三振、矢野サードゴロで二死となるが、関本がストレートの四球で出塁。代走・藤本が送られ、下柳に代打・濱中。しかし濱中はサードゴロに倒れた。

七回表、藤川が史上最多となるシーズン79試合目のマウンドにあがった。セカンドに藤本、ライトに桧山が入った。藤川が投げる際、球場では多くのカメラのフラッシュがたかれたため「フラッシュをたいての撮影は試合進行の妨げになりますので・・・」のアナウンスが流れた。
この回先頭の二岡はライトファウルフライ、阿部の当たりは鳥谷好捕のショートライナー、村田空振り三振で三者凡退に打ち取った。

七回裏、赤星サードフライの後、鳥谷はフルカウントからセカンドゴロだったが、二塁手・岩舘がボールを捕り損ね、記録はセカンド内野安打となって久々にヒットのランナーが出塁。シーツはレフトフライに倒れるが、金本がセンター右へヒットを放ち、二死一・三塁とする。今岡は敬遠気味のストレートの四球で歩いて二死満塁になると、途中出場の桧山が一・二塁間を破るタイムリーヒットをはなち貴重な追加点が入る。なおも満塁で矢野がサード強襲のタイムリーをはなちさらに1点を追加し、5−0とした。

八回表、マウンドは三番手・ウィリアムス。岩舘、マレンの代打・三浦貴、堀田を三者連続三振に打ち取った。
八回裏、マウンドは酒井。ウィリアムスの代打・片岡はサードファウルフライ、赤星レフトフライで二死となるが、鳥谷がショートの頭上を越えるセンター前ヒットで出塁。しかしシーツはファーストゴロに倒れた。

九回表、マウンドは久保田。この回先頭の矢野にセカンドの横を抜くヒットを打たれる。高橋由にもセンター前ヒットを打たれ無死一・二塁。小久保サードゴロ併殺打で二死三塁となるが、二岡の打席でワイルドピッチがあり1点を献上する。二死から二岡にセンター前ヒットを打たれるが、阿部をレフトフライに打ち取りゲームセット!
阪神タイガースが2005年のセ・リーグ優勝を決めた。

先発・下柳は6回を投げ無失点の好投で、広島・黒田に並ぶハーラートップタイの14勝目。
二番手・藤川は、シーズン登板数のプロ野球新記録となる79試合目の登板をマーク。 阪神は6月9日に首位に立ってから1度も転落することなくゴールイン。2003年以来2年ぶり5度目のリーグ優勝(1リーグ時代を含めると9度目)を果たした。
なお、宿敵・巨人に勝利しての甲子園で胴上げは戦後初。

(注目監督・選手)

  • 岡田 彰布:球団創設70周年を飾る監督就任2年目でセ・リーグ優勝、5度宙を舞う
  • 下柳 剛:6回無失点でハーラートップタイの14勝目

先発オーダー

巨人

  • 1
  • 堀田
  • 2
  • 矢野
  • 3
  • 高橋由
  • 4
  • 小久保
  • 5
  • 二岡
  • 6
  • 阿部
  • 7
  • 村田
  • 8
  • 岩舘
  • 9
  • 内海

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 鳥谷
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 今岡
  • 6
  • スペンサー
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 関本
  • 9
  • 下柳

審判団

  • 本塁:友寄
  • 一塁:森
  • 二塁:渡真利
  • 三塁:井野