2005年9月25日 広島東洋カープ vs. 阪神タイガース 22回戦

  • 阪神タイガース 成績 82勝52敗5分(対広島 16勝6敗0分)
  • 広島市民球場 13時30分開始 試合時間:4時間19分 観客数:28432人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
阪神 0 0 0 0 0 0 3 0 3 6 8 1
広島 0 0 0 0 0 2 0 2 0 4 11 1
  • (勝)藤川 7勝1敗1S (S)久保田 5勝4敗26S
  • (登板投手:杉山−ウィリアムス−藤川−久保田)
  • (負)ベイル 2勝1敗22S
  • (登板投手:大島−横山−永川−佐竹−ベイル−林)
  • (本)今岡 28号(3ラン=ベイル)

(試合内容)

広島−阪神の今季最終戦。

一回表、先頭の赤星は高いバウンドのセカンドゴロ、これが内野安打となり無死一塁。鳥谷ファーストファウルフライで一死。関本の8球目に赤星が二塁へ走るも盗塁失敗、二死走者無しとなる。関本は四球を選ぶが、金本はセカンドフライに倒れた。
一回裏、先頭の松本高に四球を与えると、山崎に初球できっちりバントを決められ一死二塁。しかし嶋、新井を連続空振り三振に打ち取った。
二回表、一死から、スペンサーがセンター前ヒットで出るが、矢野がショートゴロ併殺に倒れた。
二回裏、前田の打球はスペンサーがジャンプして捕球しライトライナー、栗原三振、森笠ショートゴロで三者凡退に打ち取る。
三回表、一死から杉山が四球で出塁。赤星サードゴロも、三塁手・栗原がボールを落としセカンド封殺のみ。続く鳥谷が一・二塁間を抜くヒットで二死一・三塁とするが、関本ショートゴロで二者残塁、得点はならなかった。
三回裏、この回先頭の倉にライト前ヒットを打たれる。大島が送りバントを決め一死二塁。松本高にセンター前ヒットを打たれ二死一・三塁のピンチ。山崎はバント、三塁走者はスタートきらず、一塁走者が二塁へ進み二死二・三塁。嶋は敬遠気味の四球で二死満塁とし、四番新井と勝負。ファウルで粘る新井をフルカウントから空振り三振に打ち取り、ピンチを切り抜けた。

四回表、二死からスペンサーが四球を選び出塁するが、矢野が三振に倒れた。
四回裏、一死から栗原に右中間を破るフェンス直撃のツーベースを打たれる。森笠に四球を与え一死一・二塁とされる。倉の当たりは金本が捕球(ワンバウンド捕球も、審判はダイレクトと判定)、すかさずセカンドへ送球し、塁を離れていて戻りきれなかった二塁走者も間に合わずダブルプレー成立、3アウトとなった。
五回表、三者凡退。
五回裏、三者凡退。
六回表、一死から関本がライト前ヒットで出塁。金本、今岡連続四球で、一死満塁となったところで、広島は大島から横山に投手交代。スペンサー空振り三振、矢野見逃し三振で得点はならなかった。
六回裏、一死から新井、前田に連打され一死一・二塁のピンチ。パスボールで走者がそれぞれ進塁した後、栗原に四球を与え一死満塁としてしまう。そして、森笠にライト線へ2点タイムリーヒットを打たれ、広島に先制を許す。なおも一死二・三塁で倉は3バントスクイズを敢行するも失敗し二死。横山の代打・浅井はファーストゴロに打ち取った。

七回表、マウンドは永川。この回先頭の藤本がセンター前ヒットで出塁。杉山の代打・片岡はショートフライで一死となるが、赤星は四球を選び一死一・二塁。鳥谷がセンター前ヒットで続き一死満塁となる。関本の代打・桧山の痛烈な当たりは、一塁手・新井の正面に飛ぶも、新井がこれを捕れず(記録はエラー)、ボールはライトへ転がり、二者が生還して同点に追いつく。
なおも一死一・三塁で、金本セカンドゴロ、しかし二塁封殺のみで一塁セーフとなり、併殺崩れの間に三塁走者が還り勝ち越しに成功する。今岡はセカンドゴロで3アウト。
七回裏、マウンドはウィリアムス。代打で出た片岡が一塁の守備についた。一死から、山崎、嶋に連打され一死二・三塁のピンチ。新井に四球を与え一死満塁としてしまう。前田を三振に打ち取り二死としたところで、藤川に交代。栗原を空振り三振に打ち取りピンチを切り抜けた。
八回表、この回先頭のスペンサーがストレートの四球で出塁、矢野が送りバントを決め一死二塁。ここで広島は永川から佐竹に交代。藤本はサードゴロ、片岡ショートゴロで得点ならず。
八回裏、先頭の森笠にセンター前ヒットを打たれる。倉の送りバントは藤川が素早く処理して二塁封殺。しかし、佐竹の代打・野村にレフト線にギリギリ入るツーベースヒットを打たれ、一死二・三塁のピンチを招く。松本高の打席でワイルドピッチがあり三塁走者が生還。さらにボールを拾った藤川が本塁へ悪送球、二塁走者も還り広島に勝ち越しを許してしまう。松本高は結局四球で一死一塁。山崎のサードゴロは進塁打になり二死二塁になるが、嶋は三振に打ち取った。

九回表、マウンドは五番手・ベイル。赤星粘って四球、鳥谷が送りバントを決め一死二塁。藤川の代打・濱中はストレートの四球で一死一・二塁となる。金本の強い当たりは新井がうまく捕り、二塁封殺で二死一・三塁。ここでベイルに何かあったのか、マウンドに選手やトレーナーなどが集まるが、その後試合再開。つづく今岡は追い込まれるも、レフトスタンドへ第28号3ランホームランを叩き込み、逆転に成功! この瞬間、ベンチの岡田監督もガッツポーズを見せた。
ここでベイルをKO、林に交代する。スペンサーがレフト前ヒットを放ち、代走に秀太が送られる。矢野の打席で秀太が二塁盗塁を試みるも失敗し、攻撃終了。
九回裏、マウンドは久保田。サードに秀太、ライトに中村豊が入る。新井セカンドゴロ、末永三振で二死とした後、栗原にライト前ヒットを打たれるが、森笠をサードゴロに打ち取りゲームセット。

阪神は今季最後の広島3連戦を3タテし、4連勝で貯金を今季最多の30とした。
2位・中日はナイターで巨人に勝利したため、この日時点での優勝マジックは1つ減って3。
また、三番手で登板した藤川はこの試合の登板で、1984年に福間が記録した球団記録の77試合登板に並び、プロ野球記録にもあと1試合とした。

(注目選手・監督)

  • 今岡 誠:九回表二死、土壇場で起死回生の逆転3ランホームラン!!
  • 岡田 彰布:今岡が打った瞬間、ベンチの中で万歳、そしてガッツポーズ!

先発オーダー

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 鳥谷
  • 3
  • 関本
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 今岡
  • 6
  • スペンサー
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 杉山

広島

  • 1
  • 松本高
  • 2
  • 山崎
  • 3
  • 4
  • 新井
  • 5
  • 前田
  • 6
  • 栗原
  • 7
  • 森笠
  • 8
  • 9
  • 大島

審判団

  • 本塁:渡田
  • 一塁:上本
  • 二塁:有隅
  • 三塁:杉永