2005年9月1日 阪神タイガース vs. 中日ドラゴンズ 17回戦

  • 阪神タイガース 成績 69勝48敗5分(対中日 9勝8敗0分)
  • 阪神甲子園球場 18時00分開始 試合時間:3時間46分 観客数:47293人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
中日 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 4 0
阪神 0 0 3 0 3 0 2 0 X 8 14 0
  • (勝)下柳 11勝3敗0S (S)
  • (登板投手:下柳−福原−ウィリアムス−藤川)
  • (負)山本昌 7勝7敗0S
  • (登板投手:山本昌−鈴木−石井−小林−山井)
  • (本)今岡 23号(2ラン=山本昌)、今岡 24号(3ラン=鈴木)

(試合内容)

中日・山本昌、阪神・下柳の両ベテラン左腕が先発。

一回表、先頭の荒木ピッチャーゴロで一死から、井端に右中間へツーベースヒットを打たれいきなり一死二塁のピンチを迎える。続く立浪にもレフト前へヒットを打たれ一死一・三塁。T・ウッズはショートゴロに打ち取るもセカンド封殺のみで、併殺崩れの間に三塁走者が還り先制を許す。
一回裏、赤星がセンター前ヒットで出塁。鳥谷レフトフライで一死となるが、シーツの初球に赤星が二塁盗塁に成功。山本昌と相性のいいシーツがライト前ヒットでつなぎ一死一・三塁のチャンスを作る。しかし金本サードフライ、今岡ショートゴロで二者残塁に終わった。
二回表、アレックスの打球は一塁手・シーツが好捕しファーストライナー、森野ショートゴロ、谷繁センターフライで、三者凡退に打ち取る。
二回裏、二死から関本が左中間フェンスにダイレクトに当たるツーベースヒットを打つが、下柳がピッチャーゴロに倒れた。

三回表、一死から荒木の三塁線への当たりは今岡が飛びつき好捕、サードゴロに打ち取った。二死から、微妙な判定がボールとなり井端を四球で歩かせてしまう。ここで関本が下柳のもとへ行き声をかける。下柳の一塁への牽制は微妙なタイミングだったがセーフ。そして次の立浪をピッチャーゴロに打ち取った。
三回裏、赤星が三遊間を抜くヒットをはなち出塁。鳥谷の初球に赤星が二塁盗塁に成功。握り損ねたか、谷繁が投げた球は三塁方向のとんでもない方向へ。鳥谷倒れた後、シーツが山本昌の50球目をレフト前へタイムリーヒット、吉竹コーチが手を廻し、赤星が一気に生還し同点に追いつく。
金本センターフライで二死となるが、今岡が初球をレフトスタンドへ、打った瞬間それとわかる2ランホームラン。今岡の2試合連続ホームランで、この回逆転に成功する。

四回表、この回先頭のT・ウッズにレフト前ヒットを打たれる。福留はバントしてくるも、結局レフトフライ。そしてアレックスをショートゴロ併殺打に打ち取り、結局三人で片付けた。
四回裏、この回先頭の矢野がセンター左へツーベースヒットを打ち出塁。無死二塁のチャンスだったが、関本、下柳が連続三振、赤星ショートゴロに倒れ、追加点はならなかった。
五回表、森野、谷繁、山本昌を三者凡退に打ち取った。
五回裏、この回先頭の鳥谷が右中間へツーベースヒット。続くシーツはショートの頭上を越えるヒットで無死一・三塁のチャンス。シーツはこれがこの試合3本目のヒット。金本打ち上げてキャッチャーファウルフライで一死となり、ここで中日は先発・山本昌から二番手・鈴木に投手交代。
一死一・三塁で、今岡が自打球を足に当てながらも粘り、レフトスタンドへ2打席連続の綺麗な3ランホームランを叩き込み、3点を追加。阪神のリードは5点に広がった。

六回表、先発・下柳に代わり二番手として福原が登板。二死から立浪にセンター前ヒットを打たれ、続くT・ウッズには四球を与え一・二塁に。ここで福原からウィリアムスに投手交代。打順の関係でライトはスペンサーから桧山に交代する。福留はウィリアムスの初球を打ちサードゴロ、得点は許さなかった。
六回裏、マウンドは石井。関本の代打・藤本、桧山と倒れ二死となるが、赤星が高いバウンドピッチャーゴロ、こでが内野安打となりこの試合3本目のヒット。そしてこの試合3つ目となる盗塁を決め二死二塁とするが、鳥谷セカンドゴロで得点にはならなかった。
七回表、代打に出た藤本がセカンドの守備に入る。アレックス、森野の代打・大西、谷繁はすべてショートゴロで三者凡退。
七回裏、マウンドは小林。レフトに井上が入る。この回先頭のシーツがこの試合4本目となるレフト前ヒットで出塁。金本三振の後、今岡があわやホームランという大きな当たりを左中間へはなち三塁打、シーツが還り1点を追加。ウィリアムスの代打・濱中がライトへ犠牲フライをはなちさらに1点を追加する。

八回表、扁桃炎のため暫く登板が遠のいていた藤川が登板。初球いきなり152キロの球速を出し、井上を三振にとる。荒木も三振、井端セカンドフライで三者凡退に打ち取った。
八回裏、中日はキャッチャーが谷繁から前田に交代。この回先頭の藤本がセンター前ヒットで出塁。続く桧山の初球、頭部付近への投球があり、審判は頭部を直撃する死球と判定。金本、矢野にも体に近い投球があったこともあり、岡田監督が激昂。ベンチの選手達も飛び出し、グラウンドは一時騒然とした状態になる。この投球で、中日の小林は危険球退場となり、代わりに山井が登板。死球で出塁した桧山に代走・中村豊が送られる。桧山への死球がパスボールと勘違いして三塁まで進塁していた藤本は二塁へ戻り、無死一・二塁のチャンス。しかし、赤星センターライナー、鳥谷ショートゴロ、シーツ三振で得点はならなかった。
九回表、マウンドは久保田。一死からT・ウッズに四球を出すが、福留を三振、アレックスの打席でワイルドピッチがあり、一塁走者の代走・英智が二進するが、アレックスのショートの頭上を襲うライナーは鳥谷がジャンピングキャッチし試合終了。

先発下柳は5回を投げ被安打3、自責点1の好投でハーラーダービートップタイならびに自身1994年以来となる自己最多タイの11勝目をあげた。
阪神投手陣は好調中日打線を4安打に抑え、打つほうでは今岡が6打点をあげる活躍をみせ、首位を死守。
2位・中日とのゲーム差を1.5に拡げた。

(注目選手)

  • 今岡 誠:勝ち越しHR含む2本の本塁打と三塁打で6打点。気迫あふれる選手会長!
  • シーツ:同点タイムリー含む4安打
  • 赤星 憲広:猛打賞&3つの盗塁を決める

先発オーダー

中日

  • 1
  • 荒木
  • 2
  • 井端
  • 3
  • 立浪
  • 4
  • T・ウッズ
  • 5
  • 福留
  • 6
  • アレックス
  • 7
  • 森野
  • 8
  • 谷繁
  • 9
  • 山本昌

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 鳥谷
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 今岡
  • 6
  • スペンサー
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 関本
  • 9
  • 下柳

審判団

  • 本塁:森
  • 一塁:杉永
  • 二塁:井野
  • 三塁:友寄