2005年8月20日 ヤクルトスワローズ vs. 阪神タイガース 16回戦

  • 阪神タイガース 成績 64勝44敗5分(対ヤクルト 8勝8敗0分)
  • 明治神宮野球場 18時00分開始 試合時間:3時間17分 観客数:34162人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
阪神 0 0 0 1 6 0 1 1 0 9 13 4
ヤクルト 0 1 0 0 1 0 0 0 1 3 8 2
  • (勝)杉山 6勝5敗0S (S)
  • (登板投手:杉山−桟原−江草−太陽)
  • (負)館山 8勝4敗0S
  • (登板投手:館山−高井−本間)
  • (本)桧山 6号(ソロ=館山)、金本 29号(満塁=館山)、ラミレス 27号(ソロ=杉山)、矢野 13号(ソロ=高井)、小野 4号(ソロ=太陽)

(試合内容)

一回表、先頭の赤星がセンター前ヒットで出塁すると、鳥谷の初球に二塁盗塁成功。そして鳥谷の高いバウンドのピッチャーゴロの間に進塁し、一死三塁とする。しかし、シーツセカンドフライ、金本見逃し三振で無得点。
一回裏、青木にセンター前ヒットを打たれるが、宮本をセカンドゴロ併殺に打ち取る。二死となって岩村に四球を与え、ラミレスにレフト線へツーベースヒットを打たれて二死二・三塁のピンチとなるが、宮出をセンターフライに打ち取り、無失点で切り抜けた。
二回表、一死から桧山がセンター前ヒットで出塁するが、矢野の打席の時に牽制で刺されてアウトとなる。矢野のセカンド後方へ打ち上げた打球は二塁手・城石がグラブに当てながら落球し、記録はセカンドエラーとなって矢野が出塁。藤本がファーストを強襲し、ヘッドスライディングで飛び込み、内野安打となって二死一・二塁のチャンスをつかむ。しかし杉山がセンターフライに倒れて得点ならず。
二回裏、一死から城石がセンター前ヒットで出塁すると、小野のショートゴロを遊撃手・鳥谷がトンネルしてしまい、ボールが左中間に転がる間に一塁手・城石がホームインし、ヤクルトが先制する。なおも一死二塁だったが、館山はショートゴロ。この間に二塁走者・小野が三塁へ進塁。青木サードゴロに打ち取り、さらなる追加点は許さず。

三回表、一番・赤星からの攻撃だったが三者凡退。
三回裏、先頭の宮本がサード内野安打で出塁。岩村のセカンドゴロを藤本がはじき、さらに一塁へ悪送球。エラーで、無死一・三塁のピンチをまねく。続くラミレスに死球を与え無死満塁とする。しかし宮出はセカンドフライ、リグスはショートフライ、城石はファーストライナーで三者残塁。追加点は許さなかった。
四回表、金本、今岡倒れ二死の後、桧山がバックスクリーン右へ同点ホームランをはなった。
四回裏、小野三振で一死から、館山の打球は杉山の右ふくらはぎを直撃する内野安打。杉山は治療のため、いったんベンチに下がる。杉山が再びマウンドに戻り、青木レフトライナー、宮本ピッチャーゴロで3アウト。
五回表、この回先頭の藤本のサードへの当たりは岩村が前にはじき、一塁へ悪送球、エラーで出塁。杉山は喉もとへの死球、いったんベンチに戻ったが、笑顔で一塁ベースへ。そして赤星が初球をセンター前へはじき返し、無死満塁の大チャンスをつかむ。鳥谷はストレートの四球、押し出しで勝ち越す。なおも無死満塁、シーツはライト前にポトリと落ちるテキサスヒットで1点追加。そして、四番・金本がライトスタンドへ、満塁ホームランを叩き込み、一気に7−1とヤクルトを突き放した。二死から矢野がサード内野安打で出塁するが、藤本センターフライで攻撃終了。この回一挙6点のビッグイニングとなった。
五回裏、岩村空振三振の後、ラミレスには高めに抜けた球をレフトスタンドへ運ばれたが、宮出はセカンドゴロ、リグスはセンターフライに打ち取った。

六回表、この回先頭の杉山には代打・スペンサーが送られるがピッチャーゴロに倒れる。赤星サードゴロの後、鳥谷が一・二塁を破るライト前ヒット、シーツが左中間を破るツーベースヒットをはなって二死二・三塁。ヤクルトバッテリーが金本を敬遠して二死満塁になるが、今岡はサードゴロに倒れ得点ならず。
六回裏、マウンドは二番手・桟原。城石空振り三振、小野センターフライ、館山の代打・ユウイチをショートゴロに打ち取り、三者凡退に打ち取る。
七回表、ヤクルトのマウンドは二番手・高井。桧山ショートゴロの後、矢野がバックスリーンに叩き込むソロホームランで1点追加。藤本ショートライナーの後、桟原の代打・濱中は四球で二死一塁とするが、赤星はセンターフライに倒れた。
七回裏、マウンドは江草。青木ショートゴロ、宮本空振三振、岩村空振三振で、一番からを三者凡退に打ち取った。
八回表、先頭の鳥谷がライト前ヒット、シーツ見逃し三振、金本ショートフライで二死の後、今岡の左中間への当たりはラミレスと青木が譲り合う形となり間に落ちて鳥谷生還(記録はツーベースヒット)。二塁走者の代走に秀太が送られるが、桧山セカンドゴロで3アウト。
八回裏、代走に出た秀太がそのままサードに、中村豊がライトの守備に入る。ラミレスライトフライ、宮出セカンドゴロで二死の後、リグスに左中間へツーベースヒットを打たれる。続く城石は三遊間を抜けそうな当たり、これをこの回から三塁の守備に入った秀太が、目一杯手をのばして好捕、そして一回転しながら一塁へ送球しアウトにとる。秀太の華麗なプレーでランナーはセカンドに残塁、追加点は許さなかった。
九回表、マウンドは本間。矢野、藤本連続三振、江草の代打・関本ショートフライで三者凡退。
九回裏、マウンドは太陽。この回先頭の小野に3試合連続となるホームランをライトスタンドへ打たれてしまう。途中出場の志田はセンターフライの後、青木のショートゴロを鳥谷がエラーし一死一塁。しかし、宮本ライトライナー、岩村空振三振で試合終了。

阪神は今季、神宮球場および20日の試合で初勝利。
杉山はピッチャー返しの打球を右ふくらはぎに受けたり、喉元付近へ死球を受けたこともあり、5回で降板したが失点2(自責点1)で踏ん張り、今季6勝5敗として勝ち星が先行した。
なお、2位・中日が横浜に敗れたため、ゲーム差は4.0に拡がった。

(注目選手)

  • 杉山 直久:打球直撃や喉元付近への死球に耐え5回を失点2(自責点1)で踏ん張り6勝目
  • 金本 知憲:自身3本目・阪神移籍後初となる満塁ホームラン
  • 桧山 進次郎:同点ホームラン

先発オーダー

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 鳥谷
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 今岡
  • 6
  • 濱中
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 関本
  • 9
  • 杉山

ヤクルト

  • 1
  • 青木
  • 2
  • 宮本
  • 3
  • 岩村
  • 4
  • ラミレス
  • 5
  • 宮出
  • 6
  • リグス
  • 7
  • 城石
  • 8
  • 小野
  • 9
  • 館山

審判団

  • 本塁:渡田
  • 一塁:西本
  • 二塁:木内
  • 三塁:橘高