2005年6月24日 阪神タイガース vs. 読売ジャイアンツ 7回戦

  • 阪神タイガース 成績 39勝28敗3分(対巨人 4勝3敗0分)
  • 阪神甲子園球場 18時00分開始 試合時間:3時間36分 観客数:48523人
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15
巨人 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 3 10 1
阪神 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1x 4 7 0
  • (勝)久保田 2勝2敗9S (S)
  • (登板投手:下柳−藤川−ウィリアムス−久保田)
  • (負)久保 3勝2敗5S
  • (登板投手:上原−林−久保)
  • (本)

(試合内容)

一回表、阪神先発・下柳は2つの三振を含む三者凡退に打ち取る上々の立ち上がり。
一回裏、赤星がショートの頭上を越えるレフト前ヒットで出塁すると、鳥谷がフラフラとあがり、ポトリと落ちるラッキーなレフト前ヒットで続く。さらにシーツが四球を選び、いきなり無死満塁のチャンスをつかむ。
このチャンスに交流戦終了後、まだヒットのない金本がライト線へタイムリーツーベースをはなち、2点を先制。なおも無死二・三塁のチャンス、今岡はサードゴロに倒れ一死となるが、桧山がライトへ犠牲フライをはなち、さらに1点を追加する。
二回表は二死から走者を出すも、後続を断つ。
三回表、この回先頭の二岡にヒットを打たれると上原の送りバントが成功し一死二塁のピンチ。清水を1打席目同様三振に打ち取り二死とするが、元木にレフト前ヒットを打たれてしまう。二塁走者二岡がホームをつくも、レフト金本からの好返球で本塁でアウトにし、得点を許さなかった。
四回表、ローズにライト前ヒットを打たれノーアウトのランナーを出してしまう。小久保が右中間へツーベースをはなつも、ローズがセカンドベースを踏み損ねていたため、一度セカンドに戻りサードでストップ。無死二・三塁。高橋のショートゴロで三塁走者ローズがホームをつくもアウトとなり一死二塁。清原のショート方向への打球はイレギュラーしたか鳥谷捕れずレフト前へ抜け(記録はヒット)、巨人が1点を返す。さらに阿部、二岡に連続タイムリーを打たれ、同点に追いつかれてしまう。この際、阪神側に中継ミスがあったが巨人のランナーが二・三塁で止まっていたため勝ち越し点はとられずにすんだ。

二回から四回まで阪神は三者凡退だったが、五回裏、一死から下柳がヒットで出塁。赤星倒れた後、鳥谷がショートのエラーで出塁し、二死一・二塁とするが、シーツの打席の途中、下柳が牽制に刺され攻撃終了。
下柳は六回自責点2で降板。七回表は藤川が三者凡退に打ち取る。
七回裏、一死から矢野がツーベース。しかし藤本、藤川の代打・濱中が倒れ得点ならず。
八回からマウンドはウィリアムス。八回表は三者凡退に打ち取るが、九回表はこの回先頭の清原に四球を与えてしまう。阿部が初球を打ち上げキャッチャーフライに倒れ一死。二岡の二球目に清原が二塁へ走るもファウルとなり仕切りなおし。結局送りバントを決められ、二死二塁となる。上原に代打・江藤が送られるが、ショートゴロに打ち取りウィリアムスは小さくガッツポーズ、巨人に得点を許さなかった。
九回裏、二番手・林が、この回先頭の金本に四球。続く今岡がバントを試みるも、これが失敗となりキャッチャーが捕りセカンドへ送球、さらにファーストへ送球され最悪の併殺となる。結局この回の攻撃は三人で終了、試合は延長に。

十回表、マウンドは久保田。いきなり清水にレフト前ヒットを打たれると元木に送りバントを決められ一死二塁のピンチ。ローズに四球を与え一・二塁となるが、小久保をファーストファウルフライ、高橋由を三振に打ち取り、ピンチを脱した。
十一回表、久保田はきっちり三人で抑えた。
十一回裏、マウンドは久保。阪神は打順よく赤星からの攻撃。赤星がフルカウントからセンター前ヒットで出塁すると、鳥谷が送りバントをキッチリと決め一死二塁とサヨナラのお膳立て。シーツがライト前ヒットをはなつが、赤星は三塁ストップで一死一・三塁とする。ここで巨人バッテリーは金本を敬遠、満塁策で今岡と勝負する。
打席に入る前の今岡に、岡田監督自らベンチを出て何やら言葉をかける。そして今岡が、センターへ犠牲フライをはなち、赤星がサヨナラのホームを踏んだ。

下柳の後を受けた投手陣の好投はもちろんだが、怪我の癒えぬ身体で試合に出場し、初回と十一回に先頭打者としてヒットで出塁し得点につなげた赤星の活躍も見逃せない。また九回の今岡の送りバントはベンチのサインではなく今岡自身の判断によるものだったそうで、十一回の場面では、岡田監督が「お前が決めろ」と今岡に言ったそうだ。
阪神の貯金は今季最多タイの11。ちなみに前日監督通算100勝目をあげた堀内監督は、この負けで監督通算100敗目を記録。
なおこの試合の観客動員数(48523人)は今季最多。

(注目選手)

  • 今岡 誠:九回裏のバント失敗併殺打を払拭する見事なサヨナラ犠飛
  • 金本 知憲:先制タイムリー&追加点を阻んだ見事な捕殺
  • 赤星 憲広:先制点を呼ぶレフト前ヒット&サヨナラを呼ぶセンター前ヒット

先発オーダー

巨人

  • 1
  • 清水
  • 2
  • 元木
  • 3
  • ローズ
  • 4
  • 小久保
  • 5
  • 高橋由
  • 6
  • 清原
  • 7
  • 阿部
  • 8
  • 二岡
  • 9
  • 上原

阪神

  • 1
  • 赤星
  • 2
  • 鳥谷
  • 3
  • シーツ
  • 4
  • 金本
  • 5
  • 今岡
  • 6
  • 桧山
  • 7
  • 矢野
  • 8
  • 藤本
  • 9
  • 下柳

審判団

  • 本塁:橘高
  • 一塁:杉永
  • 二塁:真鍋
  • 三塁:西本