阪神タイガース 試合結果

• （勝）下柳 15勝3敗0S　（Ｓ）
• （登板投手：下柳）
• （負）加藤 4勝6敗0S
• （登板投手：門倉−加藤）
• （本）鳥谷 8号（ソロ=門倉）、鳥谷 9号（ソロ=加藤）

（試合内容）

雨の甲子園で２００５年の最終戦。阪神は、この日発表された９月月間ＭＶＰ投手部門を受賞し、最多賞がかかる下柳が先発。

一回表、二死から金城にレフト前ヒットされるが佐伯をキャッチャーファウルフライに打ち取った。
一回裏、二死からシーツがライト前方にポトリと落ちるヒットで出塁。しかし金本は三振に倒れた。
二回表、三者凡退。
二回裏、三者凡退。
三回表、三者凡退。
三回裏、二死から、粘って赤星がレフト前ツーベースヒットを打つが、鳥谷は三振に倒れた。
四回表、この回先頭の小池に四球を与える。金城はライトフライに打ち取ったが、佐伯センター前ヒット、多村四球で一死満塁のピンチを迎える。種田にセンター前タイムリー、村田にレフト前タイムリーを打たれ２点を失う。なおも一死満塁のピンチだったが、後続は打ち取った。
四回裏、この回先頭のシーツがライト線ギリギリに入るツーベースヒットで出塁。代走に関本が送られる。金本のファーストゴロで、ランナーは三塁へ進み一死三塁、絶好のチャンス。そして９月月間ＭＶＰ打者部門を受賞した今岡がライト前にタイムリーヒットをはなち１点を返す。今岡はこれで今季１４７打点となり、ミスタータイガース藤村富美男氏の記録を抜く球団新記録となった。
五回表、三者凡退。
五回裏、この回先頭の藤本が三遊間を抜くヒットで出塁。しかし下柳、送りバント失敗で併殺打となり二死走者なし。赤星ショートゴロで結局三人で攻撃を終了。
六回表、二死から種田にヒットを打たれるが、村田をレフトフライに打ち取った。
六回裏、この回先頭の鳥谷がセンターへ同点のソロホームランをはなつ。関本もセンター前ヒットで続くが、金本レフトフライ、今岡レフトフライに倒れ二死となる。しかし、桧山がツーベースヒットをはなち二・三塁とすると、矢野四球で満塁策。藤本はライトフライに倒れ満塁の走者残塁。勝ち越しはならなかった。
七回表、二死から石井にレフト前ヒットを打たれるが、小池を空振り三振に打ち取る。
七回裏、二死から鳥谷が四球で出塁するも、関本はサードゴロに倒れた。
八回表、一死から佐伯にセンター前ヒットを打たれる。多村を三球三振に打ち取った後、種田にセンター前ヒットを打たれて二死一・二塁に。そして村田に左中間へ大きなフライを打たれるも、赤星がフェンス手前で追いつきセンターフライに打ち取る。
八回裏、一死から今岡が四球で出塁。ここで赤松が代走に起用される。桧山センターフライ、赤松盗塁失敗で３アウト。
九回表、三塁に秀太が入った。この回先頭の相川に三遊間を破るレフト前ヒットを打たれる。門倉の代打・万永が送りバント成功。石井死球で一死一・二塁。小池の代打・内川はピッチャーゴロで二塁封殺、二死一・三塁。金城はいい当たりもセカンドライナー。追加点を許さなかった。
九回裏、マウンドは加藤。矢野、藤本、下柳で三者凡退。
十回表、一死から多村が左中間へツーベースヒットをはなつ。種田のセンターへ抜けるかと思われた当たりは鳥谷が捕球しショートゴロ。村田はライトフライに抑えた。
十回裏、一死から、鳥谷がセンターバックスクリーン左へホームランをはなちサヨナラ勝利をおさめた。

鳥谷の劇的なサヨナラホームランで阪神は最終戦を勝利で飾り、２００３年に並ぶ球団最多タイ記録のシーズン８７勝目。
下柳は１０回を１４８球投げて今季初完投勝利を飾り、広島・黒田を１つリードする１５勝目をあげた。今季通算１３２回1/3で規定投球回を満たしておらず、もし最多勝獲得となると１９８８年のヤクルト・伊東以来の規定投球回満たずの最多勝投手となる。

（注目選手）

• 下柳 剛：今季最長の１０回を投げ２失点。ハーラーダービー単独トップの１５勝目
• 鳥谷 敬：同点ホームランに続き、延長十回裏に今季２本目の劇的なサヨナラホームラン